ミュージック 特集&ピックアップ

ミュージック特集&ピックアップ
2010年06月23日

日本より進んだアメリカ直のクラブ系サウンド今の時代にあったカッコよさ

続々と日本デビューする韓国ガールズグループ。彼女たちの魅力、人気の理由とは?この先、日本でもメインストリームに登りつめるのか?日本の音楽シーンの第一線で活躍するNHKの石原 真エグゼクティブ・プロデューサーに聞いた。

韓国グループの成功のポイントはひとつ

――日本での韓国ガールズグループの動向をどう見ていますか? 【石原】 僕は、火曜日のCD店着日には、必ず渋谷のHMV、TOWER RECORDS、TSUTAYAに行きます。年間ほぼ150日くらいレコードショップにいるんですが(笑)、昨年くらいからどこの店頭にもK-POPの輸入盤が多く置かれていて、HMV渋谷ではそのブースが1階の一番広い面積を占めています。そこには若い女の子たちが大勢来ているんですよね。僕自身も、昨年から少女時代やKARAの輸入盤CDを買って聴いていましたが、初めて聴いたとき、「これはひょっとして」という思いがありました。それからレコード会社の方に会うたびに、やったほうがいいですよっていう話をしていたんですけど、水面下では皆さんすでに動き出していたんですよ。この5月に韓国・ソウルで開催された韓国最大級のK-POPフェス『DREAM CONCERT』には、レコード会社の方がたくさん行っていたそうです。

――彼女たちの音楽的な特徴は? 【石原】 どのグループも基本は打ち込みで、ものすごく重低音が効いています。これはほとんどアメリカ直の音ですよね。クラブミュージックとしては日本より進んでいて、トラックもかなりカッコいい。四つ打ちのリズムに、ときどきポップソングがあって、ラップとボーカルが絡み合うパターンが多いです。そういう音楽性が、今の時代に非常にあっていると思います。メンバーは、メインボーカル、ラップ、ビジュアル、マンネ(妹役)、ダンス、トーク、コメディっていうふうに、しっかり担当がわけられています。はっきり言って、楽曲も映像もクオリティがかなり高い。彼女たちのプロデュースには、相当の投資をしているはずですよ。

――韓国男性グループでは大ブレイクしている例もありますが、彼女たちもこれに続きますか? 【石原】 東方神起は、日本風にアレンジをして成功しています。『NHK紅白歌合戦』にもバラエティ番組にも出演して、CDランキングで1位を連発しました。総じて、韓国グループの成功のポイントはひとつ。「1日も早く日本語を覚える」こと。すごく簡単なことなんです。ただし、彼女たちの場合、サウンドは直輸入でもいい気もします。もし日本語で歌うのなら、しっかり歌詞が聴き取れるくらいに歌わないと、逆に難しくなる場合もあるかもしれません。

楽曲の日本アレンジの悩みどころ

――楽曲を日本風にアレンジはしないほうがいい? 【石原】 彼女たちの魅力には、韓国語でのボーカル&ラップという語感のよさがあります。英語の発音もいいですし。また、輸入盤のパッケージには、写真集っぽいかわいらしいものもあって、けっこうできがいいんです。そのままでも、K-POPファンの間ではかなり売れています。でも、マーケットってコア層だけじゃダメで、大衆性、普遍性をもたせて一般層に広げていかないといけないので、ある種アレンジは必要です。オリジナルでよいものを、あえて日本盤でどう展開していくか。レコード会社さんのお手並み拝見というところですね。みなさん悩んでいると思いますよ。もともとの個性を失ったら意味はないので。

――難しいところですね。グループによってもその展開は変わりますね。 【石原】 日本マーケットでは、アップテンポとバラードの半々がウケるんですけど、今のガールズグループは、ダンス、クラブ、HIP HOPチューンがほとんど。ポップソングもあるんですけど、バラードはないので、日本でアレンジするなら、バラードをやったほうがいいと思いますね。ただ、それぞれのアーティストによっても時代によっても違うかもしれないし、正解はひとつではないと思います。個人的には、大衆性を持たせるためには日本語の歌詞じゃないと、という気はします。

――これからの日本展開でのカギになるのは? 【石原】 韓国がベースで活動していて、またアジアでも広くツアーをしているので、リリースタイミングにちょうどうまく来日できるとは限らない。だから、露出すべきときにできなくて、どうしてもプロモーションがいき届かなかったりするので、そこが韓国グループの日本デビューの難しいところですよね。稼動していただけるのなら、僕らの番組にもご出演いただきたいと思うんですけど、なかなかタイミングが合わないんですね。でも、日本の音楽マーケットにどんどん紹介すべきだと思っています。

石原 真
NHK制作局 第2制作センター エンターテインメント番組部
エグゼクティブ・プロデューサー
『ソリトン』『トップランナー』『ポップジャム』『MUSIC JAPAN』などを手がけ、現在はポップス番組の統括を担当する。

Muzik【通常盤】

Muzik【通常盤】
4Minute
2010/05/05[シングル] 価格:\1,000(税込)
ファー・イースタン・トライブ・レコーズ 品番:UMCF-5055

CD購入 このCDについて語ろう

▲このページの最初に戻る


特集&ピックアップトップへ
P R

オススメ リンク

インタレストマッチ -広告の掲載について

音楽・エンタメ総合 アクセスランキング
5/16更新

イープラス
12星座占い 占いトップ