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「そっと きゅっと」は久保田利伸の作曲による、ソウルテイスト溢れるソフトな仕上がりとなっており、「らいおんハート」や「朝日を見に行こうよ」にも通じる、SMAPを身近に感じられそうな楽曲だ。『任侠ヘルパー』の主題歌ということで、すでに幾度となく耳にした人もいるかもしれないが、振り返ってみると、草g主演ドラマとSMAP主題歌の相性はこの上なくいいことに気づかされる。
まず、97年放送の『いいひと。』(CX系)の主題歌だった「セロリ」。2000年には「らいおんハート」が『フードファイト』(NTV系)の主題歌としてリリースされ、03年の『僕の生きる道』(CX系)からは「世界に一つだけの花」という国民的愛唱歌が誕生した。06年放送の『僕の歩く道』(CX系)の主題歌「ありがとう」も記憶に鮮明な作品だ。
“そっと ぎゅっと”ではなく、“きゅっと”という言葉の響きに、現代人が失いつつある他人を思いやる気持ち、絆を大切にする気持ちが込められているようで、歌詞を追うだけでも自然と気持ちが温かくなってくるはず。社会問題となっている高齢者虐待やいじめに、まっすぐ目を向けたドラマの中で、清涼剤的存在として流れるこの曲もまた、これまでの主題歌群同様、大きな反響を巻き起こすことだろう。
2曲目の「スーパースター★」には新鮮な驚きが待ち構えている。“ジャニーズ・ポップス”の真髄ともいえるオープニングの華やかさに続いて展開されるのは、DJスタイルをベースにしたテクノ的ファンキーなトラック。入れ替わり立ち替わり登場するソロパートには、機械音が合成されたような声になるヴォコーダー処理が加えてあり、アッパーな曲調をさらに引き上げてくれる。
SMAPのファンク・チューンといえば、「$10」「はだかの王様」「ダイナマイト」「Fly」など数々の代表作が挙がるが、今回のテイストはそれらとまったく異なる新機軸。スリリングにしてファンキー、ダイナミックにしてリズミカル。1年間に貯め込んだパワーを一気に開放した情熱のほとばしりが、耳にダイレクトに押し寄せてくる。「そっと きゅっと」が“静”なら「スーパースター★」は文句なしの“動”、いや“躍動”といっていいほどの弾けっぷりが楽しい。これまで感じたことのないSMAPがここにいる。
自然体で心に歌いかけてくる「そっと きゅっと」に魅力を感じる人、アンビエントな音世界を通して湯水のように歌が押し寄せてくる「スーパースター★」に快感を覚える人、あらゆるタイプのニーズを満たしてくれるゴージャスな新曲。このシングルには幅の広さという表現だけでは括れない、SMAPの音楽のおもしろさが詰め込まれている。ドラマやバラエティで満足していた人!彼らの本質はここにある。だからSMAPのファンは離れられない。
(文:田井裕規)
中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草g剛、香取慎吾の5人からなる国民的人気グループ。
グループ名は“Sports Music Assemble People”(運動と音楽を融合する人々)の頭文字をとって名づけられた。
1991年9月9日、シングル「Can't Stop!!−Loving−」でデビュー。
以降、「がんばりましょう」、「青いイナズマ」、「夜空ノムコウ」、「らいおんハート」、「世界に一つだけの花」など数々の名曲をリリース。
2009年8月26日、44枚目となるシングル「そっと きゅっと/スーパースター★」をリリース。
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