――ここ最近「愛のうた」や「MOON」をはじめ「anytime」と“可愛いくぅちゃん”サイドからのアプローチ曲が続いていただけに、“カッコいい倖田來未”が思い切り前に出た「TABOO」はある意味新鮮でした。
【倖田】 特に意識していたわけじゃないんですけどね。たまたま“くぅちゃん”的な楽曲が続いていて。ファンからも“カッコいいくぅちゃんが見たい”って声も上がっていたり、私自身も“そろそろセクシーに思い切り踊る楽曲をやりたいな”っていう思いがあったんですよね。
――サウンドはもちろん「TABOO」というタイトルもパンチがありますよね。“禁じられた行為”や“犯してはならない領域”を意味するこの言葉をタイトルに掲げた理由は?
【倖田】 この楽曲は“タブー”を歌っているわけじゃなく、逆に“タブーなんて存在しないんじゃないの?”というメッセージが込められているんですよ。みんなそれぞれ自分のなかに“これはやっちゃいけない”というタブーを持っていると思うんですね。それは、人生を歩み失敗や経験を繰り返すなかで作られてきた自分のルール。そのルールは自分を守るために必要なものであるとは思うんですけど、自分を縛りつけてしまうこともあると思うんですよね。トライしてみなきゃわからないのに、その前からNoサインを出してしまったり、タブーを打ち破り挑戦することで見えてくる新しい世界もきっとあると思うんです。ときには守りに入るのではなく勇気をもって攻めてみてもいいんじゃないか、と。そんな想いがこの曲には込められているんです。
――つまりは「みんなもっと自由になってもいいんじゃないか?」と。
【倖田】 そうですね。私の周りには年上の女性の友達がたくさんいるんですけど、彼女達がよくこんなことを言うんですね。「年々、何事に対しても臆病になっていく自分を感じてしまう」って。それが如実に表れるのが恋愛でして。過去の失敗やトラウマが新しい恋へと踏み出すその第一歩を躊躇(ちゅうちょ)させたり、傷つくのが怖くて告白する前からあきらめてしまったりね。その気持ちは私もものすごくわかるんですけど・・・挑戦する前から想像だけで自己完結してしまうのはもったいないなって思うんです。想いを伝えなきゃ何も変わらないこともあるし、動き始められないのになって。今作は、そんなふうに恋愛や人生に少し臆病になっている人の背中を“もっと自分を自由にしてあげて!”と押したくて作った曲でもあるんですよね。
――ちなみに、倖田さんは臆病になったりはしないんですか?
【倖田】 もちろん、ありますよ〜(笑)。私自身、年々、臆病になっていく自分を感じますもん。
――そんなときはどうするんですか?
【倖田】 “やってみなきゃわからない!”をモットーにたとえ周りが“8割ダメ”といったとしても、私は“残りの2割に勝負をかける!!”という姿勢で挑む努力をします!人生は1回きりだから!もっといろんな世界を見たいですし、いろんな経験をしたい。そのためには、“臆病になって足踏みしている時間なんてない!!”そう言い聞かせながらね(笑)。
(文:石井美輪)
2000年12月6日、シングル「TAKE BACK」でデビュー。
2004年5月26日、映画『キューティーハニー』の主題歌「LOVE & HONEY」をリリースし話題となり、4位を獲得。
2005年2月9日、アルバム『secret』をリリース。3位を獲得。
2005年9月21日、ベストアルバム『BEST〜first things〜』をリリース。自身初の1位を獲得。
2005年12月7日より、12週連続シングルをリリースし、すべての楽曲がTOP10入りを果たす。
2006年3月8日、ベストアルバム『BEST〜second session〜』をリリース。1位を獲得。
2006年12月20日、アルバム『Black Cherry』をリリース。
2007年3月14日、シングル「BUT/愛証」とアルバム『BEST〜BOUNCE & LOVERS〜』同時リリース。
2007年11月7日、東方神起とのシングル「LAST ANGEL feat.東方神起」をリリース。
2008年1月30日、アルバム『Kingdom』をリリース。
2008年6月11日、シングル「MOON」をリリース。
2008年10月8日、シングル「TABOO」をリリース。
