高橋李依×大原ゆい子、歌い手&作り手が語る「お互いの意識と音だけの世界」
第1期から踏襲した部分と少しだけ大人びたテイストへの変化
高橋李依正直、初めてアニメ化する第1期のときには怖さもあったんです。大人気コミックが原作で、しかも高木さんというみなさんに愛されているヒロインに声をあてるということに、原作ファンの方のイメージを壊してしまわないかって。だからこそ第2期が決まったときには「私たちのアニメ版は間違っていなかったんだ!」と背中を押してもらった感じがして、とてもうれしかったです。
大原ゆい子私も原作ファンなので、第2期もオープニング主題歌を歌わせていただけると決まったときは、第1期よりさらに大きな愛を注いで作ろうという気持ちになりました。
大原ゆい子第1期の「言わないけどね。」から踏襲した部分としては、“好き”という言葉を使わないでラブソングを作るということ。なおかつ、第2期で2人は1学年進級しますが、中学生の1年ってけっこう変化があると思うので、少しだけ大人びたテイストにしました。メロディ的には「言わないけどね。」が女性の視聴者の方がとても支持してくださって、歌ってくれたと聞いたので、もっともっと女の子が口ずさんで可愛く聞こえる感じにしたいと意識して、夏らしいさわやかな感じになりました。
高橋李依私もさっそくアフレコに向かうときに口ずさんでいました(笑)。
高橋李依高木さんと西片は相変わらずの2人なんですけど、初めて第2期の台本を読んだときに、少しだけ距離感の変化を感じたんです。この曲でも、距離が近いからこそ伝えられない、うまくいかないといったもどかしさが全面に表現されていて、これから進むべき方向を示していただいたと思いました。
大原ゆい子曲を作るにあたって“距離感”というキーワードはアニメ制作のみなさんからもいただいていて。実は、第2期の本当のテーマも聞いてはいるんですけど、そこはまだ言えなくて……。
高橋李依まだ内緒にしておきたいですよね(笑)。
大原ゆい子というふうに、まだみなさんには言えないことも含めて情報をたくさんいただいた上で曲作りに入れたので、世界観は近づけることができたかなと思います。
高橋李依あと、曲とアニメのテンポ感がすごくフィットしているんです。赤城博昭監督は、高木さんと西片の掛け合いのテンポを大切にしているとおっしゃっていて。第2期では距離感の変化とともに掛け合いのテンポも微妙に変わっているんです。それがこの曲のテンポ感とぴったり合っていて、「ゆいこりー、天才だ!」って思いましたね。