女性ファンが7割強、『名探偵コナン』女性がハマる3つの理由
驚異の認知度97%、20年以上の“古参”女性ファンは3割
綿密なトリックに負けず劣らず、随所に散りばめられた恋愛要素
好きになった要素について尋ねると(複数回答/グラフ6)、やはり圧倒的に多かったのは「事件のトリックや推理術」(78.9%)、「コナン(新一)と黒の組織との戦いの行方」(56.1%)という、本作の根幹となる謎解きの面白さを挙げる声。「緻密で斬新なトリックが面白い。何年経っても新鮮な気持ちで観られる」(30代女性/大阪)、「少しずつだけど黒の組織の核心に近づいていて、見応えが増している」(20代女性/神奈川)とのコメントからもわかるように、根幹がしっかりと作り込まれているからこそ、歳を重ねても飽きずに観られ、また地続きで展開される謎がファンの心を引き寄せている。
充実のミステリー要素が人気をけん引する一方で、男性に比べ女性は「コナン(新一)と蘭など、登場キャラクターの恋愛模様」(41.3%)を好きになった要素として挙げる声も多い。劇中では、西の高校生探偵・服部平次と幼なじみの遠山和葉、刑事の高木渉と佐藤美和子、蘭の両親で別居中の小五郎と英理など、要所で淡い恋愛模様が描かれ、「推理はもちろん、恋愛ドラマのような面白さもある」(10代女性/島根)と展開に胸をときめかせる女性は少なくない。
ドラマや映画のヒットには、“会いたくなる”登場人物の存在が不可欠だが、同作もその条件を満たしているようで、「魅力的な登場キャラクター」(46.2%)を好きな要素として挙げる女性も4割強(46.2%)と多かった。
前出の「恋愛要素」の結果とシンクロするように、好きな劇場版作品の問いでは(複数回答/表2)、コナン(新一)と蘭、平次と和葉の恋愛模様が色濃く描かれる、97年の『〜時計じかけの摩天楼』(3位/24.6%)や17年の『〜から紅の恋』(2位/24.8%)、怪盗キッドが活躍する99年の『世紀末の魔術師』(5位/23.0%)、安室が活躍する18年の『〜ゼロの執行人』(4位/23.1%)などのタイトルが女性から支持を集めている。
盤石なコンテンツだからこそ、生活の変化で接触が増える
女性の古参ファンが人気を支える要因の1つとなっているが、なかにはファンを“卒業”する人もいる。しかし、たとえ一度、卒業したとしても、24.2%の女性が「再び好きになった」と回答している(グラフ7)。再び興味関心を持つきっかけとして多く見られたのは(複数回答/グラフ8)、「家族や友人が観ていた/話題にしていたから」(21.9%)、「育児をするようになった/子どもが観るようになったから」(15.8%)、「彼氏や夫・パートナーが観ていた/話題にしていたから」(8.7%)という、ライフステージの変化に伴う接触機会によるもの。このロジックが実現しているのは、やはり本作が男女・世代問わず楽しめる良質な作品であり続けていることが大きいと言えるだろう。
【調査概要】
■期間:19年3月20日(水)〜4月2日(火)
■対象:合計1866名
(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員/全国の10 代、20 代、30 代、40 代の男女)
■方法:インターネット調査
■機関:オリコン・モニターリサーチ
■期間:19年3月20日(水)〜4月2日(火)
■対象:合計1866名
(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員/全国の10 代、20 代、30 代、40 代の男女)
■方法:インターネット調査
■機関:オリコン・モニターリサーチ
『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』
原作:青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:永岡智佳/脚本:大倉崇裕/音楽:大野克夫
2019年4月12日より、全国東宝系にてロードショー
(C)2019青山剛昌/名探偵コナン製作委員会