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高視聴率マークした『まんぷく』、満足度も直近3年の朝ドラで最高【ドラマバリュー調査】

  • NHK連続テレビ小説『まんぷく』で、ヒロイン・福子を好演した安藤サクラ (C)ORICON NewS inc.

    NHK連続テレビ小説『まんぷく』で、ヒロイン・福子を好演した安藤サクラ (C)ORICON NewS inc.

 “平成最後の朝ドラ”となった、安藤サクラ主演のNHK連続テレビ小説『まんぷく』。私たちの生活に身近な「インスタントラーメン」を題材に扱ったこともあり、期間平均視聴率は21.4%と、永野芽郁主演の前作『半分、青い。』の平均21.1%を上回る好成績をマークした(ともにビデオリサーチ調べ/関東地区)。一方、『コンフィデンス』誌が全国のドラマ視聴者を対象に毎週実施する満足度調査「ドラマバリュー」の結果でも、全話平均80.3Pt(100pt満点)と高ポイントを記録。この数字は、同調査を本格的に開始した15年後期『あさが来た』以降の朝ドラのなかで最も高い平均満足度となり、同作が朝ドラ史に確かな爪あとを残したことを印象づけた。
これまでの朝ドラにない、異例の推移を見せた『まんぷく』の満足度
「ドラマバリュー」は、オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1〜20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。

連続テレビ小説『まんぷく』の全話平均ドラマバリュー結果

連続テレビ小説『まんぷく』の全話平均ドラマバリュー結果

 『まんぷく』は、戦前から高度経済成長期にかけての激動の時代を何度も失敗しては這い上がり、やがて「インスタントラーメン」という世紀の大発明へとたどり着く夫婦の人生を描いたサクセスストーリー。物語のモデルとなったのは、日清食品の創業者である安藤百福・仁子夫妻だ。

 これまで朝ドラの満足度といえば、序盤は50Pt前後でスタートし、中盤から後半にかけてじわじわと満足度を高めていくケースが多かった。しかし、『まんぷく』は直近3年の朝ドラ作品で最高の初週満足度73Ptでスタートし、第4週には早くも90Ptに到達。その後も、特別大きく満足度を下げることなく、80Pt前後の高い数値を維持したまま半年間にわたる放送を終えた。

連続テレビ小説『まんぷく』のドラマバリュー推移

直近3年に放送されたNHK連続テレビ小説作品の全週平均ドラマバリュー

夫婦二人三脚でモノづくりに励む姿が、視聴者の心を掴んだ
 高い満足度を得た理由はいくつかあるが、@ヒロインの幼少期は描かず、初めから安藤サクラら主要キャストを次々と登場させたこと(最近では、17年前期の『ひよっこ』も幼少期は描かず、初回から主演の有村架純が登場)、A長谷川博己演じる夫の萬平を軸に、“紆余曲折すぎる”ドラマチックな物語が展開されたこと、が大きいと言えるだろう。

 ドラマバリューの推移を見ると、@によって初回から視聴者の心を掴み、Aによって常に視聴者の興味関心を引いていた様子を窺い知ることができる。

 一部、満足度を落としたのは、第14週「理事長!?」第15週「後悔してるんですか?」(62Pt)、第22週「きれいごとは通りませんか」(60Pt)など、萬平がモノづくりへの情熱を絶やしていた放送週。このことから、特に福子と共にモノづくりに熱心な萬平(=夫婦の二人三脚)が作品をけん引していたと言えるだろう。
 現在放送中の広瀬すず主演の『なつぞら』は、NHK「連続テレビ小説」100作目の節目を飾るタイトル。放送前にドラマへの興味関心が高いユーザーを対象に実施した「期待度調査」では、『まんぷく』(80Pt満点中59Pt)を上回る期待度61Ptをマーク。

 実際に視聴率も初回22.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と好発進を切っている。満足度では果たしてどのような推移を見せていくか? 好評を博した『まんぷく』を超えていくか? 記念作の満足度にも注目していきたい。
【調査方法詳細】
■地域:1都1道2府14県 → 関東圏(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬)/関西圏(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)/その他地域(北海道・愛知・岡山・香川・福岡)
■対象:10代〜 50代の男女計690名
■方法:インターネット調査

提供元: コンフィデンス

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