【受賞インタビュー】磯村勇斗、『今日俺』ヒール役で活かした「俳優としての振り幅を見せるチャンス」
ヒール役に挑戦したいと思っていたタイミングだった
磯村勇斗まさか自分がこういった賞をいただけるとは思ってもみなかったので、本当にうれしいです。感動しました。この作品に出会えて、相良を演じさせていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
――磯村さんの年代だとツッパリはリアリティないですよね?
磯村勇斗ここまでのリーゼント、短ラン、ボンタンはいなかったです。でも、学生の頃は地元にそういうヤンチャしている不良はいましたので、今回の役への得るものはありました。あとは、今回のお話をいただいて原作を知りましたが、何度も読み込んで、『今日俺』世代のヤンキードラマを観たりして勉強しました。初めて知ることも多かったのですが、そういうところから情報を入れてアウトプットした感じです。
磯村勇斗狂犬と呼ばれる極悪非道のヒール役でしたが、そういう役に挑戦したいと思っていた時期でもあったので、すごくいいタイミングで声をかけていただきました。俳優としての新たな顔を見せることができてよかったと思っています。
――磯村さんの出世作である『ひよっこ』の好青年・前田秀俊役とは180度違うキャラクターですが、自身のイメージチェンジも考えていました?
磯村勇斗それはあります。これまで演じてきたのは、“さわやか好青年”キャラクターが多かったので、そのイメージが定着してきてしまっていると思います。俳優としては、いろいろな顔を見せて、いろいろな役柄にならないといけない。そういう意味では、いままでとは違う、大きく振れる役柄をいただけたのは、俳優としての振り幅を見せるチャンスという意識もありました。