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『下町ロケット』続編、18年秋ドラマ初回満足度“期待通り”の首位

日曜劇場『下町ロケット』(C)TBS

 10月期の民放及びNHK放送の新ドラマが、おおむねスタートを切った(※)。週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』によるドラマ満足度調査「オリコンドラマバリュー」の結果から、各作品の初回満足度をランキング化すると、15年10月期に放送され人気を博した池井戸潤原作ドラマの3年ぶりの続編となる、日曜劇場『下町ロケット』(TBS系)が100Pt満点中90Ptをマークし、首位を獲得した。

18年10月期“秋ドラマ”「ドラマバリューポイント」放送1週目の上位10作品

 オリコンドラマバリューは、調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの満足度について、「作品」「主演」「その他キャスト」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査し、その結果を過去1年間のデータに照らして偏差値化したもの。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1〜20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。

続編の仕上がりからも窺い知れる、TBSの高いドラマ制作力

 18年秋ドラマのなかで最高のスタートを切った『下町ロケット』は、宇宙科学開発機構の研究員だった主人公・佃航平(阿部)が、父が経営していた中小企業「佃製作所」の2代目社長となり、社員たちと共に奮闘する姿を描くヒューマンドラマ。15年10月期の1作目では「宇宙」「人体」に関わる開発に取り組んできたが、今作では再び会社が窮地を迎えるなか、同社にとって新たなチャレンジとなる「農業」の分野に挑む様子が描かれている。

 ドラマバリュー結果を詳細に見ていくと、「視聴量」(17Pt)、「主演」(19Pt)、「その他キャスト」(18Pt)、「内容」(18Pt)、「話題性」(18Pt)と、全5項目がどれもバランス良くポイントを獲得(それぞれ20Pt満点)。この数字からは、改めて“ドラマのTBS”の制作力の高さを窺い知ることができる。

 ヒット作の続編とあって、本誌10/8号掲載の「ドラマ期待度ランキング」では、「プライム枠」首位に輝くなど、放送前から本作には大きな期待が寄せられていたが、「前回からの出演者の成長が見られて良かった」(50代男性/埼玉)、「安定の面白さ。登場人物たちのモノづくりに対する熱意が伝わってきた」(20代女性/千葉)という視聴者コメントからもわかるように、初回から見事にその期待に応えたようだ。
現行連ドラ最長の『科捜研の女』は、新シリーズも好調

 2位は85Ptを獲得した、沢口靖子主演の木曜ミステリー『科捜研の女 season18』(テレビ朝日系)。現行の連続ドラマとして最長の歴史を誇る同シリーズ作だが、「意外なストーリー展開だった。いろいろな科学のトリックなどが出てきて見応えがある」(50代男性/埼玉)、「お馴染みのシリーズで安心して観ることができる。科学技術のすごさを感じさせてくれて、とても面白い」(50代男性/神奈川)といように、最先端技術による鑑定など、常に新しさを導入する姿勢が視聴者を魅了。18作目も好発進を切った。
  • (C)テレビ朝日

    (C)テレビ朝日

 続く3位には、たらさわみち氏の同名人気漫画が原作の金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)がランクイン、81Ptを獲得した。同作は東京・神楽坂を舞台に、動物病院を営む若き獣医師の主人公と、そこに集まる動物や飼い主たちとの心温まる交流を描いた“癒し系”のヒューマンドラマ。

 主演を務める嵐の相葉雅紀は、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)などのバラエティ番組を見ていてもわかるように、動物との相性はバツグン。内訳を見ると、特に「主演」(18Pt)、「その他キャスト」(17Pt)のポイント数が高く、配役や動物を含むキャストの演技面での満足度が高かった。
TOP10内にオリジナルが5作、テレ朝の好調ぶりも顕著

 そのほか上位には、水谷豊×反町隆史のコンビとなって4年目を迎えたテレビ朝日系『相棒 season17』(78Pt/4位)や、ここ最近、『逃げるは恥だが役に立つ』『カルテット』(ともにTBS系)など人気ドラマに携わる、新垣結衣&松田龍平主演の日本テレビ系『獣になれない私たち』(77Pt/5位)。
  • 金曜ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』(C)TBS

    金曜ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』(C)TBS

  • 木曜ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(C)テレビ朝日

    木曜ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(C)テレビ朝日

 戸田恵梨香とムロツヨシが“ラブストーリーの名手”大石静氏のオリジナル純愛ストーリーを演じる、TBS系金曜ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』(74Pt/6位)、米倉涼子が“絶対に失敗しない”「天才女医」に代わって、資格を剥奪された「元弁護士」を演じる、テレビ朝日系木曜ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(73Pt/7位)などと、オリジナル作品が多数ランクイン。

 なお、TOP10内には視聴率でも好成績を収めている、テレビ朝日制作のドラマが4作すべて登場しており(土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』は11月10日スタート)、同局のドラマ部門の強さが証明される結果となっている。

※ 10月末以降のスタートとなる、土曜時代ドラマ『ぬけまいる〜女三人伊勢参り』(NHK総合/10月27日〜)、土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』(テレビ朝日系/11月10日〜)。NHK連続テレビ小説『まんぷく』は除く

10月期ドラマ初回満足度、上位作品の「ドラマバリュー」詳細

「オリコンドラマバリュー」とは

 オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1〜20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。
【調査概要】
■地域:1都1道2府14県 → 関東圏(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬)/関西圏(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)/その他地域(北海道・愛知・岡山・香川・福岡)
■対象:10代〜 50代の男女計690名
■方法:インターネット調査

提供元: コンフィデンス

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