ジェニーハイ、“企画モノ”としてではない音楽性への評価
奇才が集まったバンドの音楽そのものにファンがついた
もともと番組の知名度アップを目的としてスタートしたバンドだが、対バンツアーなどのライブを経て、その音楽的クオリティの高さ、個性派メンバーによるバンドのカラーや世界観が伝わると、“企画モノ”としてではなく、奇才が集まったバンドの音楽そのものにファンがつきはじめている。
音楽ライターが高く評価 ブレイクする要素が備わっている
そして、今作の聴きどころについては「いちばんの聴きどころは、イッキュウさんのボーカル。tricotでは、ギター/ボーカルなので、歌は“バンドの音を彩る”みたいなスタンスですが、ジェニーハイではシンガーとしての魅力がしっかり出ている印象。「片目〜」みたいな難しいメロディも歌いこなしているし、声にも艶があり、今後シンガーとしてのオファーも増えそうな気がします。川谷さんが意図しているかどうかはわかりませんが、結果的に“歌モノ”になっているところがおもしろい。とても優れたポップスだと思います」と解説。
さらに、バンドの今後については「メンバー全員の名前と顔がわかる、プレイヤーとしての個性が感じられる、歌モノとしての魅力があり聴き手を選ばない、というブレイクするバンドに必要な要素が備わっていて、まともに活動すれば、間違いなく人気が出る。単なる企画モノで終わらせるのはあまりにももったいない。継続してほしい」と期待を込める。
インパクトの強いメンバーそれぞれの個性がバンドとして化学反応を起こし、思わぬ音楽的なポテンシャルの高さが示された。彗星のごとく音楽シーンに現れたスターとなっていくのか、この先の音楽活動に注目したい。