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LINEのプレイガイド参入でライブ体験はどう変わる? キーマンが語る3つの新機軸

  • 10月10日より新電子チケットサービス「LINEチケット」がサービス開始

    10月10日より新電子チケットサービス「LINEチケット」がサービス開始

 10月10日、LINEが展開する100%電子チケットサービス「LINEチケット」の運用がスタートした。これは、音楽ライブやコンサート、スポーツなど、あらゆるジャンルのエンタテインメント・チケットを、今や生活インフラとして欠かせないLINEから、手軽に検索・購入・発券できる新サービス。スタート段階では、音楽ライブ&コンサートと演劇チケットを取り扱い、来年2月からは、新シーズンが始まる野球とサッカーといったスポーツなど、オール・ジャンルのチケットを取り扱う予定となっている。

興行主の意向に合わせたセキュリティ設定が可能

 LINEチケットの大きな特長は、LINEの特性をフルに活かし、エンタメをより気軽に、そして手軽に楽しめるように入口を大きく広げる数々の工夫が取り入れられている点にあると同時に、近年、増々問題となっているチケットの不正転売や買い占め対策といった面でも、大いに期待できるシステムとなっていることにある。

 そもそもLINE IDは、電話番号認証がされている1台のスマートホンに1つしか入れられない。そのため、従来のように、不正取得されたIDでチケットを大量購入するといったことは現実的に極めて難しい。万が一、不正が確認できれば、次回からそのIDではエントリーできなくなるといった事後対策も行え、さらに将来的には、数段階のセキュリティ・レベルを用意し、単にスマートホンにLINEを入れているだけでエントリーできないなど、興行主の意向に合わせたセキュリティ設定が可能になるとのことだ。
  • 「LINEチケット」サービス画面

    「LINEチケット」サービス画面

  • 入場時のチケット画面

    入場時のチケット画面

 その一方で、ライブを楽しみにしているファンにとっては、初回チケット購入時のみ氏名の登録が必要となるものの(入場時のトラブル発生時の対応のため)、それ以外の追加登録は必要なく、面倒な手続きを踏まなくても、楽にチケットを購入できる点は嬉しいことだろう。購入したチケットはLINEで送られてくるため、発券などの手続きも不要で、日常的なトークと同じように、LINEユーザー同士で購入したチケットをシェアすることもできる仕組みになっている。

 さらに、急用などでライブに行けなくなった場合も、LINE内にマーケットプレイス的な場として公式リセール機能が用意されており、主催者が設定した価格帯での安心かつ安全なチケットの譲渡が行える。このように、一次流通、二次流通ともに、健全なチケット販売を目指した画期的なサービスと言える。

人とエンタテインメントの距離を近づける

  • 森啓氏(LINE TICKET 取締役)

    森啓氏(LINE TICKET 取締役)

 ここまで紹介した内容は、チケット売買に関する現状での問題点や不便さを解消するといった視点でのポイントであったが、LINEチケットの本当のユニークさは、ここから先にあると言ってもいいだろう。

「我々の会社のミッションである“CLOSING THE DISTANCE”として、人と人を近づけるだけでなく、人とエンタテインメントの距離を近づけていきたい。音楽の場合なら、人とアーティスト。その距離感を近づけるのは、リアルな場ではライブです。そこで、もっと“ライブに行く”という敷居を下げたいと考えています」と、LINE TICKET株式会社 取締役の森啓氏は同サービスの目的を語る。

「そのためにも、アーティストさんの公式アカウントをフォローしておけば、日常生活でLINEをやり取りする中で、自然な形でエンタメ情報が届き、LINE LIVEで番組を見たり、LINE MUSICで音楽を聴く中でチケットが買えるなど、ライブへの入口を広げています。さらに、アーティストさんには、LINEチケットでチケットを購入した方だけにメッセージを送れる機能も提供予定にしておりますので、たとえばライブ当日になると、来場者にメッセージを送り、直前には会場までの地図を案内し、終演後は、ステージから撮った自撮り写真やメッセージを送ったり、当日のセットリストをプレイリスト化して、すぐにLINE MUSICで聴けるようにするなど、LINEの各サービスと連携させることで、ライブの“入口”と“出口”で、来場者とアーティストのスペシャルなコミュニケーションを楽しんでいただくことができます」(森啓氏/以下同)

キーワードは“ディスカバー”、“エクスペリエンス”、“セーフティ”

 こうした機能は、LINEというプラットフォーム上のサービスだからこそ可能であり、その特性さらに発展させれば、各ユーザーの趣向や地域にパーソナライズしたリコメンドも可能で、そのエリアで開催されるオススメ公演の当日券情報なども配信でき、「知っていたら観に行きたかったのに」といった情報の取りこぼしを防ぐことができ、主催者側からしても、告知の難しい当日券情報を広く提供することが可能だ。こうしたことができるのも、LINE チケットが一貫してこだわった“100%電子チケット”だからこそだ。

「たとえば、アーティストが、LINE LIVEの番組内でトークや演奏をしたり、あるいはLINE MUSICで音楽を聴いてもらって、そこでファンになれば、すぐにチケットを買えるわけです。それに、スポーツ中継を見ていて、明日のチケットを買ったりと、ライブコマース的に広がりを作れる点が、LINEチケットならではだと考えています。そうやって、日常の中で情報を訴求していく“ディスカバー”、来場者に新しいエンタメ体験を提供する“エクスペリエンス”、そして一番関心が高いと思われる“セーフティ”、この3つのキーワードを基に、本当にライブに行きたいと思っている人がチケットを手に入れられる、そうしたサービスを展開したいと考えています。ただ我々は、そのツールを提供する立場で、実際にツールをどう使うかは、アーティストさんや主催者の方々が、いろんなアイデアを持っていと思っていて、そこは我々も、今後の展開を楽しみにしているところです」

LINEのプラットフォームを最大活用し、アーティストとファンをつなぐエコシステムを構築

LINE TICKETでは、LINEのプラットフォームを最大活用し、アーティストとファンをつなぐエコシステムを構築。LINE MUSICやLINE LIVEなどとも密に連携し、プロモーション・ファンコミュニケーション・チケッティングまでの一貫して提供

LINE TICKETでは、LINEのプラットフォームを最大活用し、アーティストとファンをつなぐエコシステムを構築。LINE MUSICやLINE LIVEなどとも密に連携し、プロモーション・ファンコミュニケーション・チケッティングまでの一貫して提供

 LINEチケットは、[ALEXANDROS]がいち早く導入し、サービスのスタート当日にメンバー全員がLINE LIVEでの特別番組に出演し、配信直後に、2019年アリーナツアーのチケットの特別先着先行販売を実施。そのほかにも、すでにORANGE RANGEやFLOW、Yogee New WavesなどがLINEチケットでチケットの販売を初めており、年内に70アーティスト、約300公演の販売を予定している。LINEチケットが先陣を切った革新的なチャレンジは、エンタメ業界全体の新たな秩序を生み出す起爆剤となりそうだ。

提供元: コンフィデンス

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