16歳で初主演・清原果耶の魅力 “主役らしくない”透明感ある演技に高い評価
このドラマは、累積発行部数325万部を超える、沖田×華氏の同名マンガが原作。街の小さな産婦人科医院に、看護助手として働く17歳の少女の目を通して、子どもの誕生という喜びの一方、中絶、死産、母体死亡などの悲しい現実があることを知り、その辛さと向き合いながら命の大切さを学び取っていく物語だ。
このドラマで清原は、主人公・あさ(波瑠)の嫁ぎ先である加野屋の女中・ふゆを演じ、女優デビューを飾った。その後、NHK放送90年大河ファンタジー『精霊の守り人』や日本テレビ系 水曜ドラマ『母になる』、テレビ東京系 ドラマ25『セトウツミ』でヒロイン役、WOWOW連続ドラマW『イノセント・デイズ』などで幅広く女優としての経験を積み、今回初めて主演の座を射止めた。
7月期ドラマ 主演女優の「ドラマバリューポイント」上位者 (第5話時点)
ドラマ10『透明なゆりかご』のドラマバリュー推移
「主演にだけ脚光が当たらないように、実に繊細に、上手に演出しているように感じます。たとえば清原さんの撮り方。安藤玉恵さんや平岩紙さん(いずれもゲスト出演)たちの素晴らしい演技を映した後、カメラはその演技を目の当たりにした、清原さんのリアクションを映す。その表情には素の16歳らしさが表れ、それはそのままドラマのテーマにつながっています」
木村氏が「NHKの秘蔵っ子っぽい」と語る清原が、後半戦に突入した『透明なゆりかご』でどんな新鮮な演技を見せてくれるのか楽しみだ。