【upcoming】5/28付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作

 最新5/28付オリコン週間ランキングから、TOP20位圏内には入らなかったものの、CDセールスやデジタル配信で注目すべきチャートアクションを見せた作品を、週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』編集部のメンバー6名が各目線でピックアップ。これから注目すべきアーティスト、話題作の動向を紹介する。

綾野ましろ「衝動」/シングル24位

綾野ましろ、『グランクレスト戦記』ED曲で躍進
 札幌在住の女性シンガー・綾野ましろの7thシングル「衝動」が24位に初登場。14年10月発売のデビュー曲「idealwhite」で記録した最高14位に次ぐ、好成績を記録した。さまざまなテイストの楽曲に寄り添うことができる力強くも透明感のある歌声を持ち味に、これまで多数のアニメテーマ曲を務めてきた綾野。同曲も水野良著のライトノベルを原作としたアニメ『グランクレスト戦記』の後期エンディング曲として現在オンエア中だが、ファンタジックな作品の世界観と絶妙にマッチしている。6月2日には台湾でのライブに出演予定。アニメをきっかけに海外での活躍にも期待。

The Super Ball「Second」/シングル27位

優しく甘いメロディーとハーモニー
 男性ツインボーカルユニット・The Super Ballの4thシングル「Second」が自己最高位となる27位にランクインした。思わず口ずさんでしまうキャッチーなメロディーと、2人の織りなす優しく甘いハーモニーが、そのキュートなビジュアルとともに女性ファンを魅了している。夢に対するまっすぐな想いや甘く切ない恋愛を綴る歌詞も、思春期の10代を中心に共感を呼び、支持を広げている。“恋愛の葛藤”と“故郷への想い”を歌う2曲を収録する今作は、誰もが抱える悩みや葛藤へ想いを馳せる彼らからのメッセージソングになっている。

Samuel「Candy -Japanese Ver.-」/シングル30位

洗練されたダンスパフォーマンスが魅力、韓国発の新世代アーティスト
 Samuel(サムエル)のシングル「Candy -Japanese Ver.-」が、30位にランクインした。11才の時にSEVENTEEN の練習生生活を経て、13歳でHIP HOP ユニット・1PUNCHとしてデビュー。17年にはWanna Oneを輩出したMnetのオーディション番組『プロデュース101 シーズン2』に出演し、注目を集めた。同年8月、ミニアルバム『SIXTEEN』でソロデビューを果たした。恋愛を“Candy”にたとえた本作は、甘い歌詞と彼の歌声が絶妙に重なり合う。ジャスティン・ビーバーを彷彿とさせる楽曲と洗練されたダンスパフォーマンスに、グローバルな展開が期待される。

sora tobu sakana『alight ep』/アルバム29位

ポストロック+エレクトロニカ、ハイセンスな注目女性ユニット
 女性4人組ユニット、sora tobu sakanaのメジャーデビューミニアルバム『alight ep』が29位にランクインした。同ユニットは、ポストロックとエレクトロニカを基調にした物語性の強い楽曲と、表情豊かなパフォーマンスが唯一無二の世界観を作りだし、幅広い層から熱い視線が送られている人気急上昇のグループ。音楽プロデュースは照井順政(ハイスイノナサ、siraph etc)。現代音楽のような複雑な展開をポップスに落とし込む“照井節”は、硬質さと透明感が最大の魅力。ユニット全体を包む“センスの良さ”は広く音楽ファンの支持を集めていきそうだ。

Lamp『彼女の時計』/アルバム39位

デジタルサウンド全盛時代にJ-POPの源流をアジア展開
 これまで8枚のアルバムをリリース。14年にポリスターから発売された『ゆめ』では、累計4100枚あまりのセールスを記録しているLampが、10枚目の作品をリリース、39位にランクインした。丁寧に作り上げられた、穏やかなサウンドから紡ぎだされる歌詞が、聴いているとじっくりじっくり心に染み込んでくる。今年の夏はアジア8 都市、国内4 都市の計12ヶ所を回るツアーを実施するとのことだが、日本のポップスの源流と言ってもいい、70年代後半を彷彿とさせる彼らのサウンドは、今のアジアではかなり新鮮に響くに違いない。好評価を期待したい。

ドラマストア『swallowtail』/アルバム78位

日常の中にドラマを描く正統派ポップ・バンド
 関西発の正統派ポップ・バンド、ドラマストアの4th ミニアルバム『swallowtail』がアルバムランキングで78位にランクインした。「君を主人公にする音楽」をコンセプトにしており、爽やかなメロディーと日常をドラマチックに描く歌詞が魅力のバンド。青春の甘酸っぱさを感じさせる楽曲は若者の心をつかみ、地元大阪を中心に支持を集めている。今作は春をテーマに、優しさの中に進んでいく強さを感じる1枚。また今作のリリースに伴い、全国ツアーが行われ、最終日となる7月16日は初の東京ワンマンライブが予定されている。
(『コンフィデンス』 18年5月28日号掲載)

提供元: コンフィデンス

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