【upcoming】2/26付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作

 最新2/26付オリコン週間ランキングから、TOP20位圏内には入らなかったものの、CDセールスやデジタル配信で注目すべきチャートアクションを見せた作品を、週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』編集部のメンバー6名が各目線でピックアップ。これから注目すべきアーティスト、話題作の動向を紹介する。

Rhythmic Toy World「僕の声」/シングル52位

キャッチャーさが抜群、今春メジャーデビューも決定
 4人組ロックバンド・Rhythmic Toy World のシングル「僕の声」が、週間ランキング52位にランクインした。本作は、テレビ東京系テレビアニメ『弱虫ペダルGLORY LINE』のオープニングテーマ。聴くものの背中を押してくれるストレートに響く歌詞と爽やかなメロディが、汗水垂らして自転車ロードレースに奮闘するアニメの世界観とリンクしている。彼らの熱量の高いライブを体験したくなる1曲。今春には、ビクターエンターテイメントのBLACK SHEEP RECORDよりアルバムを発売し、メジャーデビューすることが決定しており、今後の活躍に期待したい。

FOOL THE PUBLIC「I’m in Love」/シングル74位

英語詞で聴かせる直球ラブソング、徳島のメロディックパンクバンド
 徳島発の3ピースバンド、FOOL THE PUBLICの1stシングル「I’m in Love」が週間ランキング74位にランクインした。流行に左右されないメロディアスなロックを熱く聴かせる彼ら。本作は4曲が収録の1コイン(500円)シングルで、英語詞で聴かせる直球ラブソングにグッとくる。タワーレコード広島店での品切れ&再入荷も注目された。前にもここで触れたが、彼らが所属するレーベル「THE NINTH APOLLO」の勢いが西日本を中心にますます増している。3月29日にはZepp Tokyoでのレーベル主催ライブが予定されており、人気は全国区に広がる予感。

辰巳ゆうと「下町純情」/シングル81位

デビュー作が5週目で再TOP100入り
 辰巳ゆうとのデビューシングル「下町純情」(1月17日発売)が、46位に初登場した1/29付に続き、発売5週目の2/26付週間シングルランキングで再びTOP100入りした。20歳の現役大学生。大学進学のタイミングで大阪から上京し、デビュー前までは赤羽、錦糸町などの地で演歌を中心とした路上ライブを行い、腕を磨いてきた。長良プロダクション所属で、先日2月18日には同グループ恒例『演歌まつり』の東京公演に出演。NHKホールという大舞台で堂々と歌唱し、観客たちの心を掴んだ。今後も各地でイベントが続くが、“ライブ馴れ”の強みは今後のセールスにも表れるかもしれない。

RIRI『RIRI』/アルバム34位

飛び抜けた歌唱力の18歳、プロデューサー選びにも注目
 一聴するだけでわかる歌唱力の高さで注目度が日に日に上昇している、オルタナティブR&Bシンガー、RIRIのデビューアルバムが発売され、アルバム34位、デジタルアルバムでは9位にランクイン。評判通りの結果で、その注目度の高さを証明した。一昨年に1stEP、昨年2nd EPをリリースし、着実に認知を広げてきた彼女。本作ではA・グランデやJ・ロペスを手がけるデーモン・シャーププロデュースの「That’s My Baby」や、彼女の高度なR&Bマニアぶりがわかる、ジンバブエ出身のプロデューサー、ブライアン・ソコによる「Crushon You」をぜひ聴いてほしい。

あいみょん『青春のエキサイトメント』/アルバム55位

あいみょん、『Mステ』出演を受け、軒並みランキングを上昇
 2月16日にテレビ朝日系『ミュージックステーション』に出演し、「君はロックを聴かない」を演奏したシンガー・ソングライター、あいみょんのアルバム『青春のエキサイトメント』が再上昇し、週間ランキング55位にランクイン。発売9週目にして再TOP100入りした。また、デジタルアルバムでは前週47位から7位へと躍進。さらに、デジタルシングル(単曲)では、アルバム収録曲「愛を伝えたいだとか」が前週116位から22位へ、「君はロックを〜」は圏外から31位へとランクアップした。かねてより音楽業界関係者から高評価を受けてきたが、いよいよブレイクポイントを迎えたか。

PUSHIM×韻シスト『TO THE NEXT』/アルバム76位

レゲエ×ヒップホップ、化学反応が心地よいコラボ
 レゲエシンガー・PUSHIM とヒップホップバンド・韻シストのダブルネームによるコラボミニアルバム『TO THE NEXT』が、週間アルバムランキング76位にランクインした。15年4月に同名義で初コラボシングルをリリースしてから共演の機会が増え、それぞれのファンから次作が期待されていた2組の約3年ぶりのリリースとなる今作。魂を感じる唯一無二の力強い歌唱と称されるPUSHIMと、独創的なサウンドとグルーヴ感を生み出す韻シストのコラボは、両者の柔軟性のあるサウンドの相性の良さとともに、レゲエとヒップホップの化学反応の心地よさを感じさせる。
(『コンフィデンス』 18年2月26日号掲載)

提供元: コンフィデンス

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