【upcoming】2/19付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作

 最新2/19付オリコン週間ランキングから、TOP20位圏内には入らなかったものの、CDセールスやデジタル配信で注目すべきチャートアクションを見せた作品を、週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』編集部のメンバー6名が各目線でピックアップ。これから注目すべきアーティスト、話題作の動向を紹介する。

Leola「Puzzle」/シングル25位

着実な成長を示すアコギ弾き語り歌姫・Leola
 アコースティックギター弾き語りのスタイルで、力強くも透き通るような歌声を響かせるLeolaの5th シングル「Puzzle」が、シングル自己最高位となる25位にランクインした。16年4 月のデビューからコンスタントにシングルリリースを重ね、昨年は1stアルバムが17位にランクイン。続く初のワンマンライブを東京、大阪、福岡で成功させ、現在は追加公演中と着実にステップアップ。そのアーティスト性は、ティーンをはじめ若い世代の女性層から支持を受けており、メインストリーム定着への一歩手前まで迫っていることを感じさせる。

BURNOUT SYNDROMES「花一匁」/シングル43位

美しい日本語で聴かせる“青春文学ロックバンド”
 BURNOUT SYNDROMESの3rdシングル「花一匁」が、週間ランキング43位に初登場。青春文学ロックバンド”というコピーを掲げる大阪発の3ピースバンドで、日本語の響きや美しさを大事にしながらメロディアスにロックを歌い上げる。本作は、「花一匁」をテーマに、信念を持って人生を突き進む様を描いた内容。アニメ『銀魂 銀ノ魂篇』のエンディングテーマに起用されていることもあり、SNSでは若い世代からの支持も高まっている様子がうかがえる。カラオケ人気にも期待。同バンドは平均年齢24歳とまだ若く、今後の伸びしろも十分に感じられる。

The Floor『ターミナル』/アルバム57位

ポップな青春ソングで注目
 北海道札幌市在住の4人組ロックバンド・The Floorのメジャーデビューアルバム『ターミナル』が、週間ランキング57位にランクインした。The Floorは、12年10月に結成。16年8月に一般公募枠に選出され『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO』に初出演した。本作には、軽快なサウンドと18歳の若者に向けた歌詞で甘酸っぱい青春が心地良い「18」、アコースティックギターが映える「Wake Up!」や鍵盤ハーモニカの音色が印象的な「Flower」など、さまざまな側面から彼らを楽しめる1枚。ポップさを追求した楽曲群は、若年層を中心に人気を得そうだ。

ましのみ『ぺっとぼとリテラシー』/アルバム69位

異色のピアノ弾き語りがクセになる、現役女子大生SSW
 ピアノ弾き語りのシンガー・ソングライター、ましのみのデビューアルバムが、週間ランキング69位に初登場した。16年3月、さユりらを輩出したヤマハグループ主催の『Music Revolution』でグランプリを獲得して注目を集めた彼女。ピアノ弾き語りの概念を覆すエレクトロサウンドを取り入れたメロディ、ミレニアル世代ならではのセンスが光る詞、味のあるハイトーンボイスが一体となった楽曲は、一度聴いたらクセになる。3月11日には、渋谷WWWXでデビュー記念ワンマンを開催。ライブでは常々、寸劇やラップなどを披露しており、ライブによる人気拡大も期待できる人材。

CHAI『PINK』/アルバム99位

“NEOかわいい”バンド・CHAIが再びランキングを上昇
 “NEO かわいい”を標榜するガールズバンド・CHAI の最新アルバム『PINK』が発売10週を経過し、再びランキングを上昇させ、99位に登場。再TOP100入りを果たした。昨年、まさに彗星のごとくシーンに現れたCHAIは国内どころか海外のシーンも賑わし始めており、全米8都市ツアーも成功させている。本作は先週発表された「第10回CDショップ大賞」の最終ノミネート(計10作)に選出。この発表受けた店頭展開で彼女たちに出会った人がすかさず反応した結果が、今週の大幅ランクアップへと繋がったと思われる。今年、ブレイク必至のバンド。

ジュリア・マイケルズ『Nervous System』/デジタルアルバム67位

大ヒットソングライター、実は天性の声を持つシンガーだった
 ジャスティン・ビーバー「Sorry」、セレーナ・ゴメス「Good For You」などでソングライターとしての地位を獲得。ソロとしてリリースした「Issues」が、今年のグラミー賞で年間最優秀楽曲賞にノミネートされ、自身も最優秀新人賞候補になったジュリア・マイケルズによるデビューEPが、デジタルアルバムの67 位にランクイン。一聴しただけで耳に残る個性的な声は、このEP最大の聴きどころ。バックの楽器群の音数が極端に抑えられたアレンジだが、その芳醇な声の魅力は、たとえ伴奏がパーカッションだけだったとしても、幾重にも重なった色彩豊かなサウンドに聴こえる。

(『コンフィデンス』 18年2月19日号掲載)

提供元: コンフィデンス

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