【週間・楽曲ヒット分析】TWICE、デジタル戦略×マスPRでファン急拡大

 フィジカル(CD)・デジタルダウンロード・サブスクリプションとチャート情報を横断的に分析し、ヒットの兆し・経路を追う「週間・楽曲ヒット分析」。今週は、TWICE「Candy Pop」が好スタートを切った。同作は先行配信でも上位をキープ。その間にもアニメーション仕立てのMVやCMも駆使し、ファンを急拡大させた。

 TWICEの2ndシングル「Candy Pop」のフィジカルシングルが2月7日に発売され、初動26.6 万枚を売り上げ、首位を獲得した。同作は、1月12日にデジタル先行配信を開始。LINE MUSICでは「Weekly Songs」及び「BGM ランキング」で同時首位を記録(集計期間:1月10日〜 1月16日)。その後もTOP10 入りを続けていた。

 サブスクリプションサービスでの大きな反響はAWA、Amazon等も同様だ。さらに、1 月11 日に公開されたMVの動向を見ると、2月13日午前現在で、3100万再生を突破。今回のMVは女子を中心に、低年齢層にも受け入れられやすいアニメーション仕立てになっており、こうした映像作品からもファン層をさらに拡大したと思われる。

 また、フィジカルの発売に際しては、2月2日からTVCMも大量投下。これらの施策によって、グレー層の取り込みに成功した結果、フィジカルの好スタートに繋がったようだ。

 SEKAI NO OWARI のニューシングル「サザンカ」が2 月1 日より先行配信を開始。2/12付で週間1.5万ダウンロードを記録し、6位に初登場。発売2週目となった当週では週間1.7万ダウンロードと微差ながら前週超えを記録し、2位へとランキングを上昇させた。なお、LINE MUSICでは「Weekly Songs」「BGMランキング」でともに4位を獲得している。

 同作は平昌五輪・パラ五輪のNHK放送テーマソングに起用。同大会の盛り上がりとともに、「サザンカ」のダウンロード数もさらに増えていくことが予想される。

 同大会は2月9日から2月25日の期間で開催。大会終了直後となる2月28日にはフィジカルシングルの発売も予定。こちらの好セールスも期待される。

 デビュー50 周年記念アルバムの1つとして1月24日にリリースされた、和田アキ子による新旧グラミー受賞曲をカバーしたアルバム『WADA SOUL COVERS 〜Award Songs Collection』から、1月17日より先行配信を開始したマーク・ロンソンのカバー「Uptown Funk」がSpotifyにおいて、グローバル規模でバズを起こし始めている。

 日本でのバイラルチャートでは、4週連続上位をキープ。特に「Discover Weekly」、「Daily Mix」や「Release Radar」等の“アルゴリズムプレイリスト”を通じて世界中のリスナーに届けられ始めていることから、4週経った今も多くのリスナーに「発見」され、「シェア」され続けている。

 なお、『WADA SOUL COVERS〜』もiTunesのR&B/ソウル・ランキンで1位を獲得するなど、着実に広がりを見せており、Spotifyのバイラルチャートを入り口に今後、どのように波及していくのか推移が注目される。

 米津玄師のアルバム『BOOTLEG』がロングセールスとなっており、発売15週目となった当週でもフィジカルアルバムが週間売上0.4万枚を記録し、17位にランクイン。累積売上は29.4万枚まで伸ばしている。

 また、デジタルアルバムも発売3週目から当週に至るまで、週間で約0.2万〜0.4万ダウンロードをキープ。累計では6.6万ダウロードとなっている。

 なお、米津関連作では菅田将暉とコラボレーションした「灰色と青」やDAOKOとの「打上花火」がフィジカル・デジタルともに息の長いセールスになっており、特に「打上花火」はサブスクリプションサービスの上位常連作。

 さらに現在は、TBS系金曜ドラマ『アンナチュラル』の主題歌「Lemon」も話題に。同作は2月12日より先行配信がスタートしている。

提供元: コンフィデンス

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