【upcoming】8/14付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作

 最新8/14付オリコン週間ランキングから、TOP20位圏内には入らなかったものの、CDセールスやデジタル配信で注目すべきチャートアクションを見せた作品を、週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』編集部のメンバー6名が各目線でピックアップ。これから注目すべきアーティスト、話題作の動向を紹介する。

つぼみ「スカッとサマラバ☆」/シングル23位

よしもと発の本格アイドル、大阪を足場に着実に成長
 大阪を拠点に活動する9人組アイドル・つぼみ。所属するよしもとのカラーを全開にした“めっちゃオモロいアイドル”をキャッチに、歌とダンスはもちろん、漫才やコントなどお笑いを取り入れた独特のパフォーマンスでファンを拡大中。昨年はなんばグランド花月の単独ライブで858席を完売させた。そんな彼女たちの2ndシングルが23位に初登場。一昨年の1st アルバム55位、昨年の1stシングル27位から着実にステップアップ。飽和状態と言われる昨今のアイドルシーンで、本場で鍛えられた“笑い”を武器にしっかりとツメアトを残している。

ラブリーサマーちゃん「人間の土地」/シングル52位

多様な音楽性と歌声で魅了する、現役大学生シンガー・ソングライター
 現役女子大生シンガー・ソングライター、ラブリーサマーちゃんの1st E.P.「人間の土地」が、週間シングルランキング52位に初登場した。18歳の頃に宅録で楽曲制作を始め、多様な音楽性と独特のウィスパーボイスで、昨年11月のメジャーデビュー前からネットを中心に話題を集めてきた彼女。本作には、そんな若き才能が詰まった彩り豊かな4曲を収録。リード曲「FLY FLY FLY」はどこか夏らしさを纏った躍動感あるイントロを聴くだけで瞬時に“ラブサマちゃんワールド”へ誘われる。オリジナルはもちろんだが、ダメ押しのRADIOHEADのカバー曲「High and Dry」も絶品。

CIVILIAN「顔」/シングル60位

本音の感情を言葉で上手に伝える稀有なバンド
 日本テレビ系ドラマ『黒い十人の女』の主題歌「愛/憎」で注目された3ピースバンド・CIVILIANのメジャー3作目となる新曲が、週間シングルランキング60位にランクインした。誰もが一度は心に抱いてしまう、自分の容姿に対する満足できない感情を、飾らない言葉でストレートに表現する歌詞は、とうの昔にそんなことを忘れてしまった大人でさえ、チクッと記憶を呼び起こさせる言葉の強さがある。彼らの曲には、お約束のような「好き」や「愛してる」が出て来ない。同世代以下にとって、それがいかにリアリティを欠いている言葉なのか。そんな思いを感じずにはいられない。

あいみょん「君はロックを聴かない」/シングル76位

独特の世界観で注目のあいみょん、新曲は青春を歌ったラブソング
 あいみょんのシングル「君はロックを聴かない」が、週間ランキング76位にランクインした。あいみょんは、16年11月にシングル「生きていたんだよな」でメジャーデビューし、鮮烈な歌詞が注目を集めた。また、男性目線の恋愛感を歌った前作「愛を伝えたいだとか」など、その独特な世界観は、現代への問題提起にも感じる。本作は、独自目線で青春を歌ったラブソングで、楽曲ごとにテイストの違うメロディーも新鮮だ。9月13日には、1stアルバム『青春のエキサイトメント』を発売。デビューからの集大成ともいえる作品で、新たなファンを獲得しそうだ。

緑黄色社会『ADORE』/アルバム37位

カラフル&ポップなサウンド、緑黄色社会が初TOP50入り
 愛知発の男女混合バンド・緑黄色社会の2ndミニアルバム『ADORE』が週間アルバムランキング37位に初登場。初TOP50入りした。ボーカル・長屋晴子の力強さと透明感を兼ね備えた歌声が魅力の1つ。さらに、爽やかでポップなサウンドが歌声に彩りを与え、独自の世界観を構築。瑞々しさの溢れる楽曲群は10代からの支持も集めそうだ。本年1月に1stミニアルバム『Nice To Meet You??』をタワーレコード限定でリリース。4月には初ワンマンをell. FITSALL にて開催し、ソールドアウト。一気にシーンを駆け上がっていく勢いを感じさせる。

ココロオークション『夏の夜の夢』/アルバム44位

繊細なココロをじっくり聴かせる4人組みバンド
 ココロオークションの新作『夏の夜の夢』が、週間アルバムランキングで自身最高となる44位にランクイン。収録曲すべて夏を題材にしたコンセプトアルバムで、物語として楽曲を聴かせる“夏の短編小説シリーズ三部作”とその続編にあたる第四話の新曲「線香花火」、映画『笠置ROCK!』書き下ろし曲など盛りだくさんの内容だ。以前メンバーの粟子真行(Vo&G)に取材した際、「流行に乗らず、普遍的ないい音楽を目指す」と話していたが、本作はその思いと、これまでの成長ぶりもうかがえる。切ない歌詞がココロに染みる、王道のバンドサウンドとして推したい。

提供元: コンフィデンス

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