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【ディズニー連載】データベース構築を現地取材 「受け継がれるDNA」と「支えるシステム」

外観撮影NG、徹底したセキュリティ管理が施されるARL
“世界一の収蔵数を誇るアニメーションアートのアーカイブ”を有する米ディズニーのアニメーション・リサーチ・ライブラリー(ARL)には、20年代から現在に至る6500万点もの資料が保管され、これまでに7年をかけて150万点がデータ化されてきている。所在地非公開、外観撮影不可という厳重なセキュリティに守られるARLを訪れ、その内情に迫るとともに、時代を超える“ディズニーDNA”の継承についてクリエイターたちに聞いた。貴重な施設内の写真とともにその概要を明らかにする。

CONTENTS

⇒ 「受け継がれるDNA」と「支えるシステム」
データベース構築&イメージブラウザ「GEMS」の詳細
⇒ ARL&GEMSの概要イラスト
ARL6つのセクションとデータ化の流れ、GEMS利用の概要
⇒ 貴重なアートワーク保管施設の危機管理は?
ARLリサーチマネージャー:フォックス・カーニー氏
⇒ 過去から影響を受けることでイノベーションを促す
ARL館長:メアリー・ウォルシュ氏
⇒ ディズニークリエイターにとっての“レガシー”
◆手描きアニメーション スーパーバイザー:エリック・ゴールドバーグ氏
「世界でも稀に見る貴重な資料はディズニーの心臓」
◆脚本家:ジャレッド・ブッシュ氏
「過去のビジュアルのリサーチから学ぶことがある」
⇒ 新たな創造物もARLからディズニーの未来へつながる
◆キャラクター・デザイン:ビル・シュワブ氏&コスチュームデザイナー:ネイサ・ボーヴェ氏
「過去をベースにせず意識した“ディズニーらしさ”」
⇒ 巨匠監督とプロデューサーが語るディズニー作品の“強さ”とは?
◆オスナット・シューラー プロデューサー
◆ロン・クレメンツ監督
◆ジョン・マスカー監督

モアナと伝説の海

 豊かな自然に恵まれた南の楽園、モトゥヌイ。タラおばあちゃんが子供たちにある伝説を語り聞かせていた。「命の女神テ・フィティの<心>には、命を創り出す偉大な力が宿っていた。その<心>を半神半人のマウイが盗んだとき、暗黒の闇が生まれた。だが、闇がすべてを覆いつくす前にサンゴ礁を超えて旅する者がテ・フィティの<心>を返し、私らを救ってくれる」と――。
 そんな伝説を聞いて育った少女モアナは、幼いころに不思議な体験をしていた。まるで海が生き物のようにモアナに触れ、何かを伝えようとしたのだ。だが、モトゥヌイには島を取り囲むサンゴ礁の外には出てはいけないという掟があり、航海は禁じられていた。掟を守る村長のトゥイは、「大海原に飛び出して、その先に何があるのか見てみたい」という気持ちを募らせる娘のモアナに、「海は危険だ。お前の幸せはここにある」と言い聞かせていた。
 ある日、モトゥヌイに不穏な出来事が起こり始める。ココナッツの木が病気にかかり、魚も捕れなくなったのだ。それらは全て、半神半人のマウイが盗んだテ・フィティの<心>によって生まれた闇が、今にもモトゥヌイを飲み込もうとしているからだった……。伝説は本当だったのだ。
「自分の心の声に従うように」―タラおばあちゃんの最期の言葉を胸に、自分の運命を知ったモアナは大海原へと旅立つ。テ・フィティに<心>を返すために、愛する島と皆を救うために――。
監督:ジョン・マスカー&ロン・クレメンツ
製作:オスナット・シューラー
製作総指揮:ジョン・ラセター
声の出演:アウリィ・カルバーリョ、ドウェイン・ジョンソン、テムエラ・モリソン、レイチェル・ハウス、ニコール・シャーシンガー、ジェマイン・クレメント
MovieNEX(4000円+税)発売中
デジタル配信中
【公式サイト】(外部サイト) (C)2017 Disney

提供元: コンフィデンス

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