進化したマルチプレーヤー
アウディの上級モデル「A6」が5代目に進化。新しいプラットフォームとエンジン、そして48Vマイルドハイブリッド機構を備えた新型は、どのような走りを実現しているのか? まず日本に導入されたV6ユニットの上級グレード「55 TFSIクワトロ」で試した。
上級ラインナップが出そろう
2018年の新型「A8」と新型「A7スポーツバック」導入に続いて、2019年3月、新型A6/A6アバントが日本上陸を果たした。これにより、新世代の上級“A”モデルが出そろったことになる。
このうち、A6/A6アバントとA7スポーツバックはセダン、ステーションワゴンと4ドアクーペという違いがあり、見た目の印象もかなり異なるが、実際は基本設計を共有する近しい間柄。それだけに、セダン、アバント、スポーツバックの3タイプのなかから、デザインやパッケージングで好みのモデルが選べるというのはうれしいことだ。そんな3台のなかから、プレステージ性の高さで選ばれているA6セダンを今回試した。
新型A6は、“C8”というコードネームで呼ばれることからもわかるように、初代「アウディ100」から数えて8世代目にあたるアウディのEセグメントモデルだ。4代目(C4)の途中で名称がA6に改められたため、最新モデルはA6としては5代目になる。ちなみに、“C6”こと3代目A6は、当時アウディに在籍していた日本人デザイナー和田 智さんの作品で、いまやアウディのシンボルである“シングルフレームグリル”を本格的に採用したのも、このC6型のA6からだった。...