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まるで童話の世界のよう!チェコの静かな温泉街ルハチョヴィツェ


チェコ南東部に位置するルハチョヴィツェ(Luhacovice)は、豊かな自然に囲まれた温泉保養地。人口5,000人ほどの小さな町に独特な建築様式の建物が並び、まるで童話の世界から抜け出してきたかのようです。モラヴィア地方最大の温泉保養地で、訪れるのはほとんどがチェコ国内の人達。穏やかな笑顔からは滞在を心から楽しんでいるのが伝わってきます。
心と体の疲れを癒してくれるルハチョヴィツェを紹介します。

ローカルに愛される静かな温泉街

写真:さとちん

チェコには日本同様温泉を楽しむ文化があります。有名なのはチェコ西部に位置するカルロヴィ・ヴァリ。ヨーロッパ各地から観光客が訪れる人気温泉街です。対してルハチョヴィツェは、チェコ国内からの利用者が多い静かでのんびりとした温泉街です。温泉といってもルハチョヴィツェは飲泉が中心。数ヶ所ある飲泉所で自由に温泉を飲むことができます。天然の炭酸を含んだ硬水、お味は鉄分が濃く日本人にはちょっと飲みづらいかも…。少し飲みやすくした温泉がペットボトルで販売されていますが、飲み過ぎるとお腹が緩くなるので注意しましょう。

写真:さとちん

温泉街のメインストリートともいえるのが川沿いの遊歩道。案内板には見どころも表示されています。季節の花が咲く道を、ウォーキングポールを持ちながら散策する人達を多く見かけます。目が合うと優しく微笑んでくれて、とってもフレンドリー。ルハチョヴィツェでの滞在を満喫しているのが伝わってきます。
チェコでは温泉療法に医療保険が適用されることもあります。医師が発行した処方箋をもとに、決められた時間と容量の温泉を飲んで病気治療を行うんです。宿泊費も保険でカバーできるんですよ。温泉と運動で健康回復!湯治に保険が効くって羨ましい!

写真:さとちん

遊歩道にはカラフルな橋や建物、噴水、彫刻などもあり、ほんと歩いていて飽きません!写真の彫刻はチェコのカッパ。チェコにもカッパがいるんです。ただし頭にお皿はなく、コートの後が乾くと死んじゃうんですって。
ルハチョヴィツェに出かけたら、是非カッパ君に挨拶してきてくださいね。

インスタ映えばっちり!お人形のお家のようなかわいい建物

写真:さとちん

ルハチョヴィツェの特徴は、なんといっても民族風アールヌーボーと呼ばれている独特な色彩の建物。これらは建築家ドゥシャン・ユルコヴィッチがルハチョヴィツェのプロデュースを任され20世紀前半に建築したものです。15の建物を設計しましたが、14個目を建てたところで建築費が高すぎるとクビになってしまったとか…。
その後はユルコヴィッチのデザインを継承した建築家が、現存するユルコヴィッチの作品と融合させた建物を設計し、温泉の中心部を形成しています。

写真:さとちん

ユルコヴィッチ作品の中で特にオススメしたい建物を紹介しましょう。
ヴィラ・ハロウプカ(Vila Chaloupka)。1902年にもともとはキッチン・ハウスだった建物を、1階は煉瓦造り2階はログハウスへと改築しました。チェコの文化財に指定されています。1泊8000コルナはチェコではかなり高額の宿泊費になりますが、予約で埋まっていて宿泊は難しいとのこと。人気の高さが伺えます。
<ヴィラ・ハロウプカの基本情報>
住所:Lazezske namesti 126 763 26 Luhacovice
電話番号:+420-577-682-100
アクセス:ルハチョヴィツェ駅から徒歩16分

写真:さとちん

温泉公園の端に位置する「ホテル イェスト シャービー(Hotel Garni Jestrabi)」は、ルハチョヴィッチの初期の設計で、現存する内装は歴史遺産となっています。
ユルコヴィッチのデザインはウイーン、スイス、イギリス、そして日本の影響も少し受けていて、こちらのホテルには第二次世界大戦前までは日本庭園もありました。プラハの日本大使館からも宿泊に来ていたとか。今でもススキの庭に小さな池と橋、そして着物姿の女性の像がそのなごりを残しています。
<イェストシャービーの基本情報>
住所:Leose Janacka 238 763 26 Luhacovice
電話番号:+420-577-682-100
アクセス:ルハチョヴィツェ駅から車で4分。徒歩の場合25分

温泉街でひときわ目立つユルコヴィッチの家

写真:さとちん

ルハチョヴィツェで一番有名なのがユルコヴィッチの家(Jurkovicuv House)。1902年に以前からあった2つの建物を一つにし、屋根裏部屋を追加して改修したもので、今は国家文化財に指定されています。ヴィラ・ハロウプカといい、ユルコヴィッチはリフォームが得意だったようですね。土台にお金をかけない分、得意とする装飾に凝ったのでしょうか?

写真:さとちん

ユルコヴィッチらしさが出ているのが、カラフルな木とガラスの煉瓦でできた螺旋階段です。自然のものを愛するユルコヴィッチの作品には木造の建物と繊細なガラスを組み合わせたものが多くあります。当時、ガラスの煉瓦をパリで紹介すると、またたく間に大人気となり世界中に広がりました。
ポップな色彩の階段は利用するたびにワクワクしそうですね。ただし、現在は老朽化のため実際に使用することはできません。

写真:さとちん

写真はフロント。そう、ユルコヴィッチの家は宿泊可能なんです。

四つ星ホテルのユルコヴィッチの家

写真:さとちん

一歩お部屋の中に入ると思わず溜息が出るか、嬌声をあげてしまうでしょう。
かわいすぎるんです!窓も、レースのカーテンも、扉も、照明も、どれもみなかわい!子どもの頃憧れた童話の世界が目の前に広がっているんです。

写真:さとちん

ベッドの枕元に置いてあった甘いチョコレートを口にしながら、窓の外の景色を眺める…。それだけで極上の時間が流れていく気がします。
ベストシーズンは夏ですが、春の新緑、秋の紅葉、冬の凛とした空気、四季折々の過ごし方が楽しめそうです。

写真:さとちん

バスタブまでかわいい!シャワーだけのホテルが多い中、バスタブがあるとほっとしますよね。遊歩道を散策して疲れた体をお風呂で優しく癒しましょう。
しっかりとした厚めのバスローブもお部屋に用意されているので、お風呂上りのんびりと寛ぐこともできます。

SPAに本格チェコ料理とサービスも充実

写真:さとちん

1階にはプールとジャグジー、サウナが!お部屋にあるバスローブはプール横のロッカールームまで着てくることができます。ロッカールームには便利な使用済みの水着を脱水する機械も!使い勝手がわからずウロウロしていても、他の利用客が教えてくれます。チェコ語がわからなくても大丈夫!ジェスチャーなら世界共通です。
チェコの人は世話好きな人が多いので、言葉が伝わらなくても親しくなれますよ。

写真:さとちん

食事は朝夕ともにレストランでバイキング形式でいただきます。テーブルの上にあるカード挿しにフロントでもらったカードを挿してから料理を取ってきます。カードを挿したままにしておくと、朝食も同じテーブルでいただくことができます。

写真:さとちん

夕食は本格チェコ料理がずらりと並び、選ぶのにひと苦労!種類が多いので長期滞在しても飽きずに食べられそうです。というか、長期滞在しないと全メニュー制覇は難しいでしょう。
もちろんチェコビールやチェコワインもいただけます。レストランの前のバーは遅くまで営業しているので、サウナのあとの1杯にも利用できますよ。
<ユルコヴィッチの家の基本情報>
住所:Lazenske namesti 109 763 26 Luhacovice
電話番号:+420-577-682-268
アクセス:ルハチョヴィツェ駅から車で5分。徒歩の場合17分

ルハチョヴィツェへのアクセス

チェコのローカル癒しスポットともいえるルハチョヴィツェ。可能なら是非長期滞在してもらいたい場所です。1日滞在すると1ヶ月寿命が延びる魔法をかけてもらえそうな町ですよ。
首都プラハからルハチョヴィツェまでの距離は263km。列車の直行便で4時間半ほどです。
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:チェコ政府観光局

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
さとちん

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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