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初めての京都・宇治1日モデルコース…2つの世界遺産と歴史を巡る


京都駅からJRの快速でわずか20分足らず。また京阪電車の駅もあり、場所によっては京都市内よりも早く着けるというアクセス良好な宇治市。しかもここには、平等院と宇治上神社という二つの世界遺産があり、主要な見どころが駅から歩いて巡れてしまうという場所なのです。
さらに見るだけでなく、宇治茶を使った食事やスイーツなどグルメも充実の宇治。一日で周れる観光モデルコースをご案内します。

午前:表参道から平等院へ

写真:万葉 りえ

JRや京阪電車の宇治駅で降りたら、初めにどちらの駅にもある観光案内所に寄っておきましょう。観光客向けの地図も充実している宇治市。まずここで、街中を歩くのに便利な地図を手に入れておくことをお勧めします。
宇治橋のたもとにある紫式部像まで、駅からわずか数分。そこから始まるのが平等院へと向かう表参道です。「日本かおり風景100選」にも選ばれているこの通り、入ったとたん「茶」「茶」…と並ぶ老舗茶舗の看板。CMなどで聞いたことがあるお茶屋さんもあるでしょう。腰かけてお茶を飲める店もあるので、平等院見学の前にこの辺りでちょっと喉を潤しておきましょう。

写真:万葉 りえ

表参道を進めばそのまま平等院の正門に至ります。ただし世界遺産となった人気のスポットなので、混雑時はすぐに入れないことも。なるべく早めの時間帯に入っておくことをお勧めします。
中に入れば、そこに広がるのは平安貴族が憧れた極楽浄土を表現した世界。改修も済んだ鳳凰堂の姿を池ごしに眺め、その美しさを楽しんでください。そして平等院を堪能したら、今度は南門を使って外へと向かいましょう。
<基本情報>
拝観料:600円
時間:8:30〜17:30、鳳凰堂9:30〜16:10
※鳳凰堂は志納金別途300円。20分毎に1回50人の人数制限あり

昼前:宇治川の塔の島へ

写真:万葉 りえ

平等院の南門は喜撰橋近くにあり、橋を渡って行ける塔の島では大きな十三重石塔が存在感を放っています。鎌倉時代に作られ、江戸時代の大洪水で壊れて土に埋まったものの再建されたという供養及び祈願の塔は、国指定重要文化財にもなっています。
写真は、宇治川の堤防と塔の島との間に泊まっている観光船です。これらの船では、食事はもちろん、季節によっては船上で茶を点ててもらえる体験も。茶席船があるなんて、さすが茶処・宇治ですよね。

写真:万葉 りえ

そして観光船で忘れてはいけないのが、夏季に行われる鵜飼い見物。なんと宇治川の鵜飼いは平安時代にはすでに行われていたといわれています。
この宇治川で活躍する鵜には「ウッティー」という愛称が付いています。島には小屋もあるので、鵜たちがくつろいでいる様子も楽しめます。

昼食:「福寿園宇治茶工房」でお茶ランチ

写真:万葉 りえ

島からの風景も楽しんだら、次は宇治のもう一つの世界遺産「宇治上神社」へ向かいましょう。宇治上神社がある朝日山のふもとは朝霧橋を渡ればすぐです。

写真:万葉 りえ

午前中に平等院を見学してきたら、そろそろお腹もすいてくる頃。ここで、宇治上神社へ行く前にちょっと寄り道です。橋を渡った右手にあるのが、あのペットボトルのお茶でも有名な「福寿園」の「宇治茶工房」。
こちらには宇治茶の資料室もあり、宇治茶の文化を体験することもできます。また、お土産品に向く商品の取り揃えも充実した施設です。

写真:万葉 りえ

さらに二階には福寿茶寮があり、茶そばやお茶漬けなど産地ならではの茶を使った食事が楽しめるのです。もちろん、抹茶だけでなく煎茶などお茶の美味しさが味わえるのも老舗ならでは。賑やかな表参道とは異なり、静かで落ち着いた空間の中で深く味わえます。
濃厚ながらうまみのある抹茶を使ったスイーツも絶品。おすすめです!
<基本情報>
住所:京都府宇治市山田10
アクセス:朝霧橋たもと

午後:もう一つの世界遺産、この世の守り神「宇治上神社」へ

写真:万葉 りえ

おなかも落ち着いたら、もう一つの世界遺産宇治上神社へ向かいましょう。朝日山のふもとで、まず迎えてくれるのが宇治神社です。明治時代までは宇治上神社と二社一体だったという宇治神社。鎌倉時代に作られた本殿も見どころです。
そして、宇治神社から山方向に向いて左手のさわらびの道を少し登れば宇治上神社です。

写真:万葉 りえ

平安時代から、その風光明媚さに貴族たちが別荘を持っていたという宇治。平等院がこの世の極楽として建てられたのに対して、現世の守り神として建てられたのが宇治上神社です。
現在は漢字で「宇治」と表記しますが、昔は「菟道(うじ)」と書いていました。御祭神の一柱である菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)のお名前にも「菟道」の文字が。ウサギが道案内をしてくれたと伝わっています。ですから、神社の紋やおみくじは菟(ウサギ)さんになっているのです。着物の世界でもおめでたいといわれているウサギ柄。思い出とともにこんな可愛いウサギさんも一緒に連れて帰りませんか。

写真:万葉 りえ

屋根の姿が美しい境内正面の拝殿は、寝殿造りの様式を伝える鎌倉時代初期のもの。そして本殿は、平安時代に建てられ日本に現存する最古の神社建築です。世界遺産に登録されているだけでなく、どちらも国宝に指定されています。三棟の内殿を共通の覆屋で覆った特赦な造りの本殿も、拝殿の奥へ廻ってぜひ見てみましょう。
<基本情報>
拝観時間:9:00〜16:30

夕方:2018年秋にリニューアルした「源氏物語ミュージアム」

写真:万葉 りえ

宇治上神社から道をさらに西へと進んでいくと3〜4分ほどで「源氏物語ミュージアム」へ至ります。多くの方が名前を知っている、紫式部とその作品である「源氏物語」。その物語の中の「宇治十帖」の世界が、この市営のミュージアムで紡がれます。

写真:万葉 りえ

原作をよく知らない方でも大丈夫。アニメ映画や人形を使って物語の世界がわかるようになっており、もし物語の筋が分からなくても、当時の貴族が使っていたものなどを近くで見て楽しめるので、子連れ旅にもおすすめです。
貴族の館のしつらえや遊び道具など、平安時代のお姫様がすごしていた世界。ここで見られる雅な平安絵巻は、お子様が学校で「源氏物語」を学ぶようになった時に思い出の中から蘇ってくるかもしれませんね。
<基本情報>
開館時間:9:00〜17:00(受付16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)
観覧料:大人500円、小中学生250円

写真:万葉 りえ

源氏物語ミュージアムを出て宇治川方向へ行けば、宇治橋も京阪電車の駅もすぐそこです。二つの世界遺産が川をはさんで向かい合う宇治。その魅力ある地を一日かけて巡ってみませんか。

宇治・平等院周辺にはまだまだおすすめスポットが!

表参道では、お茶の販売を行っている店だけでなくお茶を使った菓子を出している店もお勧めです。「茶の香餅」やお茶の風味たっぷりの「わらび餅」が美味しい宇治駿河屋や、「宇治のみどり」が作られている福寿園宇治菓子工房もぜひ立ち寄ってみてください。
また、お茶を使ったソフトクリームやおにぎりなどもテイクアウトで楽しめる「福寿園宇治喫茶館」や、古くからお茶料理を出している店などが喜撰橋の手前にあります。
そして、曹洞宗の名刹興聖寺は紅葉も美しいお寺です。宇治上神社からも近いので、秋に行かれる場合は予定に加えてみませんか。
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
福寿園宇治工房
http://www.ujikoubou.com/
宇治市源氏物語ミュージアム
http://www.city.uji.kyoto.jp/0000019036.html

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
万葉 りえ

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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