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クリスマスに行きたいフランス・アルザス地方の街々!


11月に入るとヨーロッパの各地はクリスマスを迎える準備が始まり、飾り付けやイルミネーションで街が最も輝くシーズンになります。クリスマスマーケットも街のあちこちで開かれ、年末までの間、街が賑わいます。そんな冬のヨーロッパらしいシーズンに、是非訪れていただきたいフランス・アルザス地方の街々を今回ご紹介しましょう。

まずはアルザス地方の中心地、「クリスマスの首都」ストラスブールへ

写真:堀江 廣喜

まず訪れたいのは「クリスマスの首都」とも呼ばれる、アルザス地方の中心地ストラスブールです。ここはパリ東駅から新幹線を使えばわずか2時間半で到着してとても便利。また、この街からこれからご案内する町や村へも鉄道を使って行くこともでき、クリスマスの村々を回る旅の拠点には最適です。ドイツ国境もすぐ近くですので、ドイツのクリスマスマーケットを楽しむことも可能です。
ストラスブールは、アルザス地方のなかでも、1570年から続くフランス最古のクリスマスマーケットとして有名で、11月末からクリスマスまでの期間に毎年200万人以上もの人々が訪れるといいます。まさに「クリスマスの首都」と呼ばれる所以でしょうか。

写真:堀江 廣喜

このストラスブールではじめにご案内するのは「クレベール広場」です。ここはなんといっても高さ30mという巨大なツリーが飾られる広場として有名です。毎年フランスのTVニュースでこのツリーの点灯式の模様がよく放送されます。デパートの「ギャラリー・ラファイエット」や「プランタン」をはじめ、さまざまな商業施設が並ぶ、広場周辺はストラスブールきっての繁華街です。
ストラスブールのクリスマスマーケットは、この広場も含めて旧市街に合計11ヶ所、小さな広場ごとに会場が設けられ、それぞれに異なるテーマの商品が扱われています。

写真:堀江 廣喜

そんな数ある広場の中でもなんと行ってもハイライトは、このストラスブールの象徴ともいえるノートルダム大聖堂の前に広がるマーケット。ライトアップされた大聖堂は荘厳で、圧倒する迫力で迫ってきて感動的です。大聖堂のイルミネーションとその足元に広がる屋台の暖かな光が相まって、なんともロマンチックな光景になります。まさにヨーロッパのクリスマスのイメージ通りの風景を見ることができます。

絵本の中に出てくるようなクリスマス「コルマール」

写真:堀江 廣喜

コルマールは、電車にもよりますがストラスブールから約30分。ストラスブールの大きなクリスマスマーケットとは違ったこじんまりした、絵本に出てくるような可愛らしいマーケットが広がります。『美女と野獣』や『ハウルの動く城』の舞台とも言われている街。ドイツ国境にも近いため木骨組の家が立ち並び、絵になる風景がいっぱいです。

写真:堀江 廣喜

コルマールのクリスマスマーケットは、ストラスブールほど大きくはありませんが、やはりいくつかの広場に分かれて開かれています。こぢんまりとまとまっていますので、歩いて簡単に移動できます。街中至る所クリスマスの飾り付けがしてあり、絵本の世界に迷い込んだようです。
2018年度の「ベスト クリスマスマーケット(Best Christmas Markets in Europe)」のランキングで2位になりました。

写真:堀江 廣喜

クリスマスシーズンに限らず、コルマールといえば外せない観光地スポットとなってるのがここ「la petit venise」。小さなベネチアという意味です。昼間の写真ですのでわかりませんが、夜になればこの時期ならではの可愛らしいイルミネーションが楽しめます。

「ジャムの妖精」がいる小さなニーダーモルシュヴィア村

写真:堀江 廣喜

コルマールから車で約20分。ぶどう畑のある丘陵地を越えていくと村の入り口にたどり着きます。とても小さな村で人口は数百人、この写真の三叉路はよく写真に出るようですが、この村自体はほとんど知られていません。車で走ると数分で通り抜けてしまいます。

写真:堀江 廣喜

そんな名も知れぬ小さな村に、世界各国から買い物客が押し寄せる店があります。
パリでパティシエールとしてコンフィチュール(=ジャム)の妖精と言われた、日本でも超有名なクリスティーヌ・フェルベールさんの店がこの村にあります。彼女が生み出すコンフィチュールは、フランスの名シェフ、アラン・デュカス氏や、パティシエのピエール・エルメ氏といった食のスペシャリストからも絶賛されるほどの実力派。
このお店、特に派手な飾り付けをするわけでもなく、店の中も田舎の雑貨店のようで、ジャム以外の食材や日用品も置いてます。陶器好きなら、ここでしか入らないアルザス陶器も見逃せません。

写真:堀江 廣喜

ピンク地に水玉の布を使ったラッピングがこの店のジャムの目印(他の2つは別の店のもの)。日本でも同じ物が売られています。食材の旬と最もおいしい食べ方を熟知し、果物の状態を見極めながらひとつひとつの作業を手で行われています。このジャムは、日本で買うとおよそ2,000円もするという超高級ジャム、現地では数ユーロで買えます。
沢山の種類のレシピがあるといわれているだけに、棚には色とりどりのコンフィチュールがずらりと並びます。イチゴにリンゴ、ラズベリー、カシス、モモ、オレンジ、など日本でもお馴染みのものから、日本ではなかなかお目にかかれないような種類のコンフィチュールもあります。
コルマールを訪れたらぜひ足を延ばして「ジャムの妖精」が作るジャム屋さんに寄ってみてください。尚、この村へは公共交通機関も不便なので、コルマールからタクシーなど車で行くことになります。
<Maison Ferberの基本情報>
住所:18 Rue des Trois Epis, 68230 Niedermorschwihr

「クリスマスツリー」発祥の地、セレスタ

写真:堀江 廣喜

ストラスブールから急行で約20分、クリスマスツリーの起源がわかるセレスタの街があります。クリスマスツリーに関する最も古い記述は、1521年12月のもので、アルザスのセレスタにおいて、「クリスマスツリー用に使われる木(森)を見張っていた警備員に4シリングを支払った」というもの。この古文書が見つかったのが、セレスタにある人文学図書館です。
実はこの記載以前、13世紀からクリスマスが近づくと、針葉樹の枝や木を切ることが許可されていたそうですが、しだいに無秩序に木を切る人が増えてしまいました。そこで、森の監視代として見張り人に報酬を支払ったということらしいですが、それが帳簿に記載されているのだそうです。
<人文学図書館(Humanist Library of Selestat)の基本情報>
住所:1 Place Docteur Maurice Kubler, 67600 Selestat
電話番号:+33-3-88-58-07-20

写真:堀江 廣喜

クリスマスの時期になるとセレスタの旧市街にあるサン・ジョルジュ教会(Saint Georges)にツリーが飾られます。クリスマスツリーといえば通常は床において飾りますが、この教会ではなんと、天井から吊るされています!
昔モミの木を家に飾ることはキリスト教の風習ではなかったのだそうで、現在のようにクリスマスツリーを床に置く以前はご覧のように天井から吊るスタイルだったようです。また、この教会のツリーの飾りは全部異なっていて、16世紀からのデコレーションの進化をたどっていけるようになっています。それぞれに英語ですが説明文もあります。
<サン・ジョルジュ教会(St. George’s Church)の基本情報>
住所:Place Saint-Georges, 67600 Selestat
電話番号:+33-3-88-58-00-38

クリスマスシーズンのアルザス地方は魅力がいっぱい

パリからも新幹線を使って簡単に行けるアルザス地方。この地方の中心地ストラスブールを起点に、絵本の中に出てくるような街並みや、ジャムの妖精がいる村、クリスマスツリーの起源がわかる街などを巡って楽しむクリスマス。ぜひ皆さんもこの時期おでかけください。
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
ストラスブールのクリスマスマーケット
https://noel.strasbourg.eu/
コルマールのクリスマスマーケット
http://www.noel-colmar.com/en/
Best Christmas Markets in Europe
https://www.europeanbestdestinations.com/christmas-markets/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
堀江 廣喜

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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