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佐倉タイムスリップ3館めぐり。旧堀田邸・武家屋敷・佐倉順天堂記念館


東京から約1時間、成田空港からも好アクセスの千葉県佐倉市。ここには歴史的な建造物も残っていて、都心から近い「タイムスリップ旅」にぴったりの街。
在りし日の藩主の邸宅やかつて武士たちが暮らした武家屋敷、オランダ医学が発展した地など、歴史と和の風情に浸りながら歩く旅をしましょう。おトクに観光できる三館共通入館券もご紹介します!

歴史息づく佐倉のまち。三館共通入館券でおトクに巡ろう

写真:下川 尚子

江戸から近い立地で、江戸城を守る要衝として発展した佐倉のまち。老中を多く輩出したことから「老中の城」とも呼ばれました。佐倉城は現在、城址公園としてその名残をとどめるのみですが、城下町には歴史的な建造物がいくつか残っていて、観光で立ち寄ることができます。
今回ご紹介するのは、そのうちの「武家屋敷」「旧堀田邸(さくら庭園)」「佐倉順天堂記念館」の3カ所。3カ所をお得に回れる「三館共通入館券」でお得に巡ることができます。 ※三館共通入館券は、武家屋敷・旧堀田邸・佐倉順天堂記念館にて販売しています。
それでは、まず関東最大級の武家屋敷が残る「武家屋敷通り」から散策をスタートします。ここは城下町の名残を残した、武家屋敷が集合するエリア。通り沿いには土塁と生け垣が築かれ、外からの目線を遮るようなつくりとなっています。

武家屋敷で江戸時代の武士の暮らしを体感

写真:下川 尚子

武家屋敷はその名のとおり、武士たちが暮らしていた屋敷のこと。現在はそのうちの3棟、旧河原家住宅・旧但馬家住宅・旧武居家住宅が一般公開されています。家というと代々受け継いでいくものと思いがちですが、江戸時代の佐倉の武家屋敷は官舎という性格が強く、武士たちは身分に応じた住宅を振り分けられて住んでいたそうです。
そのため、楽しみ方としてはまず、3棟を比べて見て回ること。もっとも大きな旧河原家住宅は住宅じたいも大きく、縁側や間取りも他の2棟と比べて広々としています。次に大きいのが旧但馬家住宅で、一番小さいのが旧武居家住宅です。広さ以外にもさまざまな造作の違いがあって面白いですよ。

写真:下川 尚子

3棟で身分の違いがあるとはいえ、どの住宅も簡素なつくりで、質素に暮らしていた武士たちの生活ぶりが感じられます。こちらは旧河原家住宅の土間。大河ドラマなどを見る方にとっては「なんだか見たことのある」景色かもしれません。
土間以外にも、甲冑の展示や櫛・かんざしなど生活用品の展示もありますので、ぜひ見回って、当時の暮らしに思いをはせてみてはいかがでしょう。

写真:下川 尚子

座って休める縁側や、かぶって写真を撮れる兜などもありますので、記念写真を撮るのもおすすめ。浴衣や着物で撮影を楽しんだりしても良いですね。
純和風の武家屋敷。縁側に座ってのんびりしていると、普段とは違った時間の流れを感じられるはず。そんな非日常の雰囲気も楽しみましょう。
<武家屋敷 基本情報>
住所:千葉県佐倉市宮小路町57番地
電話番号:043-486-2947
アクセス:JR佐倉駅より徒歩15分、京成佐倉駅より徒歩20分

佐倉藩主の邸宅「旧堀田邸」で和の美しさに触れる

写真:下川 尚子

次に向かうのは最後の佐倉藩主、堀田正倫(ほったまさとも)が1890(明治23)年に設けた邸宅、旧堀田邸。明治時代の上級和風邸宅がそのまま現存する貴重な建造物で、建物7棟は国の重要文化財にも指定されています。通常公開されているのは玄関棟・座敷棟・居間棟1階・湯殿・そして庭園。書斎棟・居間棟2階・門番所は、年数回の特別公開日に見学可能となっています。
都内から近くタイムスリップしたかのような雰囲気ある建物ということで、「坂の上の雲」「仁-JIN-」など、ドラマや映画のロケ地として使われたことも多数。見学後は、ドラマを見てどのシーンか探してもいいですね!

写真:下川 尚子

邸宅内は決して華美ではありませんが、ふすまや障子など細部には美しい意匠がこらされており、武家屋敷と比較すると「さすが藩主の邸宅」という内装です。
こちらは座敷棟の庭園に面した部分ですが、ガラスに注目してみると、向こう側が少しゆがんで見える、古いものであることが分かります。一部分は割れて張り替えられていますので、新しいガラスと古いガラスの部分を見比べるのも楽しいですよ。

写真:下川 尚子

そして、旧堀田邸は建物だけではなく、庭園も見どころのひとつ。「さくら庭園」の愛称で親しまれ、広い芝生を中心として美しく整えられています。春は桜、夏は百日紅、秋は紅葉など四季の風情も魅力。ぜひお散歩してみてくださいね。
<旧堀田邸 基本情報>
住所:千葉県佐倉市鏑木町274
電話番号:043-483-2390
JR佐倉駅より徒歩20分、京成佐倉駅より徒歩20分

「佐倉順天堂記念館」で、佐倉で発展したオランダ医学を知る

写真:下川 尚子

続いて向かうのは佐倉順天堂記念館。長崎でオランダ医学を学び江戸で名声を得ていた佐藤泰然(さとうたいぜん)は、佐倉藩主・堀田正睦(ほったまさよし)が熱心にオランダの学問を取り入れていたこともあり、佐倉に移住しました。そして、オランダ医学の塾と外科の診療所を兼ねて1843(天保14)年に開設されたのが「順天堂」です。
「順天」は天の道理に従うという意味で医師として守るべきことを表しているとされ、「順天堂」と書かれた古い大きな扁額も残っています。

写真:下川 尚子

現在残っているのは1858(安政5)年に建てられたもので、内部では当時の手術器具や医学書、順天堂の残した功績に関するパネルなどの展示が見られるようになっています。
佐倉市の観光というと、佐倉ふるさと広場のオランダ風車や春のチューリップ畑が有名ではないでしょうか。そうしたオランダとのつながりは、江戸時代までさかのぼることができるのです。
<佐倉順天堂記念館 基本情報>
住所:千葉県佐倉市本町81
電話番号:043-485-5017
JR佐倉駅より徒歩30分、京成佐倉駅より徒歩20分

散策中のおすすめグルメ!佐倉茶の小川園「茶粋心」

写真:下川 尚子

散策中に寄りたいグルメスポットもひとつご紹介しましょう。3施設のちょうど真ん中くらいには佐倉茶の「小川園」があり、一階はお土産屋さん、二階が和カフェ「茶粋心」となっています。
こちらは佐倉茶とおにぎりのセット。佐倉のお米やきのこ、房総のひじきなど地元産の食材を使った日替わりのおにぎりは、散策中小腹がすいたときにぴったり。そのほか、ぜんざいやわらび餅など季節の和菓子と佐倉茶のセットや、注文後に一杯一杯手作りする佐倉茶オレなど、ほっこりくつろげるメニューが揃っています。

写真:下川 尚子

佐倉のお茶づくりの歴史は古く、明治の廃藩置県により佐倉藩が解体された後、それまで武士だった人々が携わる産業として発展したのが茶づくり。いわば、武士たちが刀を置いたあとに取り組んできた産業なのです。
和カフェ「茶粋心」は畳の空間にテーブルが置かれた和洋折衷の雰囲気ですが、これは畳の上にあえてテーブルを置くことで、武士のまちである佐倉の「無骨さ」を表現しているのだそう。また、店内には古い茶壺や火入れの道具など、貴重な茶づくりの道具が残っています。そんなお茶屋さんならではの部分にも注目してみてくださいね。
<茶粋心 基本情報>
住所:千葉県佐倉市新町192
電話番号:043-484-0127
JR佐倉駅より徒歩22分、京成佐倉駅より徒歩11分

散策にはレンタサイクルが便利

以上、佐倉の史跡スポット3カ所をご紹介しました。ハイキング気分で歩いて散策することも可能ですが、それぞれの場所は1kmくらいずつ離れていますので、効率よく動くならレンタサイクルも便利です。
レンタサイクルはJR佐倉駅や京成佐倉駅をはじめ、市内数カ所で貸出が行われています。上手に活用して、たくさん巡ってみてくださいね。
取材協力:佐倉市

■関連MEMO
武家屋敷
http://www.city.sakura.lg.jp/0000000617.html
旧掘田邸(さくら庭園)
http://www.city.sakura.lg.jp/0000000627.html
佐倉順天堂記念館
http://www.city.sakura.lg.jp/0000001196.html
三館共通入館券
http://www.city.sakura.lg.jp/0000000611.html
茶粋心
http://www.ogawaen.co.jp/3-shop/chasuishin.html

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
下川 尚子

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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