• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • おでかけ
  • 半分、赤い。米ケープコッドのシンボル「ノーセット灯台」

半分、赤い。米ケープコッドのシンボル「ノーセット灯台」


米マサチューセッツ州のケープコッドは、風光明媚な観光地として人気の場所。海岸沿いには多くの灯台があり、200年以上も船舶を照らしてきた歴史とともに、美しく個性的なその姿は、地元の誇りでもあります。中でも半分赤いノーセット灯台は、地元で作られているポテトチップスの袋や、ナンバープレートにも描かれるケープコッドを象徴する風景。何故、半分赤いのか? ケープコッドの愛すべき灯台をご紹介しましょう。

こちらは全身白い、チャタム灯台

写真:いしい ひい

マサチューセッツ州の東端にあるケープコッドは、まるで力こぶを入れた腕のように海に突き出している岬。夏の気候は爽やかで、海岸の景観が美しい人気のリゾート地です。
ケープコッドには14もの主要な灯台があり、昔から周辺を航行する船にとって貴重な目印となってきました。その中で最も古いのは1797年建設のハイランド灯台。写真にあるチャタム灯台(Chatham Light)は1808年建設で2番目に古いもの。灯台の前には広大なビーチが広がり、夏は多くの観光客でにぎわう場所でもあります。
チャタム灯台はハイランド灯台と区別するため、ここに二基の灯台が並び、ツイン・ライツとして出来た当初は親しまれてきました。
しかし技術の進歩により、一基のみで充分役目を果たすようになったため、1923年、不要になったもう一つの灯台は、イーストハム(Eastham)という町に運ばれることになったのです。

半分赤い、ノーセット灯台

写真:いしい ひい

チャタムの20キロほど北にあるイーストハム。ここでノーセット灯台(Nauset Beach Light)という名前になりました。
チャタムに設置されていた当時は全体が白でしたが、1940年に上半分が赤くペイント。理由は、その他の灯台とひと目で識別できるようにするため。海岸線にたくさんの灯台があるケープコッドだから、わかりやすい目印になる外観が好まれたのです。
その特徴的な色合いから、ケープコッドを最も象徴する風景となり、多くの人が写真を撮りに訪れるようになっていきました。その隣にはかつて灯台守が住んでいた家も保存され、灯台とともにノスタルジックな景観を作り出しています。

写真:いしい ひい

灯台の駐車場近くには、ここから写真をお撮りください、というフレームが。ここから見る灯台は、まるで一幅の絵画のようです。
1950年代にこの地に電気が通り、灯りは自動化され、現在は10秒ごとに赤と白のライトが交互に灯されています。遠目にも赤白のライトが識別できるので、じっくりご覧くださいね。
灯台の中に入って上階まで昇ることができる「オープンハウス」は、夏季の日曜日だけ。オープン時間は日によって違うので、予めウェブサイトで確認しておきましょう。
一度に10〜15人くらいしか入れないので、待ちを覚悟で。高さ15メートルの歴史ある灯台から海を臨むのもよいものです。
ノーセット灯台はアメリカ合衆国の歴史登録財に認定されています。
<ノーセット灯台の基本情報>
住所:120 Nauset Light Beach Rd. Eastham, MA
電話:+1-508-240-2612

白いドレスの三姉妹

写真:いしい ひい

ノーセット灯台のオープンハウスは期間限定ですが、灯台の周辺のトレイルは年間を通して訪れることができます。
そのトレイルを、海と逆のほうに数分ほど歩いていったところに、3つの小ぶりな灯台が保存されています。これは先代のノーセット灯台で、1838年建設。その当時3基の灯台が並んでいたのはここだけだったので、非常に分かりやすい目印でした。
3基はいつしか「スリー・シスターズ」と呼ばれるようになりました。何故なら、海上から陸のほうを見渡したとき、まるで黒い帽子と白いドレスを身につけた3人の女性が佇んでいるように見えたから。
灯台は灯りだけでなく、その姿かたちも船乗りたちの目印になり、海の安全と癒しの役割を果たしていたことが分かります。

ナンバープレートにもポテチの袋にも灯台が!

写真:いしい ひい

半分赤いノーセット灯台は、ケープコッド名物のポテトチップスCape Cod Potato Chipsの袋にも描かれています。
健康志向で素材にこだわり味も良いので、全米で人気のあるポテトチップス。ケープコッドの観光地ハイアニスにある工場は一般公開されているので、こちらもおススメです。
ケープコッドの観光客の多くは、ポテトチップス工場を訪問して売店で出来立ての商品を購入し、ノーセット灯台でその袋と同じ風景を確認して記念撮影。ケープコッドに来たらきっと、半分赤い灯台に魅入られてしまうはず!
地元住民は、車のナンバープレートに、ノーセット灯台の図柄を選択することもできます。
半分赤い灯台のある風景は、まさにケープコッドのシンボルなのです。
<Cape Cod Potato Chips Factory>
住所:100 Breeds Hill Rd. Hyannis, MA
電話:+1-888-881-2447
営業時間:月〜金 9:00-17:00

夏は是非、ケープコッドへ!

美しい灯台やビーチのあるケープコッドは爽快感いっぱい、まさに夏のリゾートに最適な場所。ポテトチップス工場のあるハイアニスは、ジョン・F・ケネディ大統領のゆかりの地でもあり、人気スポットがたくさんあります。ロブスターロールやクラムチャウダーなど地元グルメも美味しいですよ。地ビールCape Cod Beerもお忘れなく!
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
ノーセット灯台
https://www.capecodchamber.org/events/tours-nauset-lighthouse
ケープコッド・ポテトチップス
https://www.capecodchips.com/

【トラベルジェイピー・ナビゲーター】
いしい ひい

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

あなたにおすすめの記事

オリコントピックス