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南伊プーリアの州都バーリで食べたい!ストリートフード3選


イタリアの南東部に位置するプーリア州。東西を海に囲まれ、温暖な気候で平野が多く、イタリアの食糧庫とよばれています。
今回はプーリア州の州都バーリで味わえる、歴史と人情がたっぷりとつまった下町ストリートフードをご紹介します。プーリア在住者ならではのオススメ店の情報も一緒に。
どのお店も小腹が空いたときに気軽に立ち寄れる名店です。さぁっ!心とお腹の準備はいいですか?

バーリの下町で味わう「フォカッチャ・バレーゼ」

フォカッチャは、古代ローマ時代からイタリア全土で食されてきた平たいパン。ピザの原型ともいわれています。
ここバーリのフォカッチャは、丸型で生地がうすいタイプ。噛んだ瞬間のカリッカリとした食感と小麦の香ばしさが特徴です。隠し味は、生地に茹でたじゃがいもを混ぜること。
トッピングは、たっぷりのトマトとオリーブの実。生地に使われる小麦、トッピングのトマトとオリーブ、そして、オリーブオイル、いずれもプーリア州が誇る名産品です。

写真:ケイコ ソリーノ

バーリの下町であるバーリ・ヴェッキアには、泣く子も黙るフォカッチャ・バレーゼ(バーリ風フォカッチャ)の名店があります。
サン・ニコラ聖堂の裏手にある「Panificio FIORE」。地元で三本の指に入る人気店。何世代にも渡り、伝統のレシピを受け継ぐフィオーレ家が経営するお店です。
2019年に開催されたFICO EATALYWORLDのフォカッチャコンテストで、イタリア第1位の栄冠に輝きました。

写真:ケイコ ソリーノ

Panificio FIOREのフォカッチャは量り売りが基本。店員さんが目の前で、大きなフォカッチャを好きな大きさに切り分けてくれます。ひと切れおよそ1ユーロ程度。
日曜日には、親戚や家族が集まるランチのお供に一枚そのまま買い上げるお客様も多いとか。小さい店内ですが、下町らしく地元の人に混ざって立ったままフォカッチャを味わうことができます。
<Panificio FIOREの基本情報>
住所:Strada Palazzo di Citta’ 38, 70122, Bari
電話:+39-080-523-6290
定休日:木曜日午後、日曜日午後
アクセス:Bari Centrale駅から徒歩20分

写真:ケイコ ソリーノ

家庭の味!揚げピザ「パンツェロッティ」

バーリの家庭で作られる郷土料理のひとつ、半月形の揚げピザ「パンツェロッティ」(単数パンツェロット)。親戚や家族が集まる機会にみんなでワイワイと楽しみながら、生地から作ります。
バーリには、このパンツェロッティが気軽に味わえるお店がたくさん。ランチ、おやつ、ディナーとして、思い立ったときに食べる万能な軽食です。

写真:ケイコ ソリーノ

パンツェロッティの作り方は、ピザ生地に好きな具をのせて半月形に閉じ、油で揚げれば完成です。手のひらを広げた大きさで食べ応えは抜群。
定番の具は、トマトとたっぷりのモッツァレッラチーズの組合せ。どのお店でも「クラッシコ」と言えば、これが出てきます。揚げたては生地がパリッとして、中からはジューシーなチーズとトマトのハーモニーが溢れ出します。
今では低カロリーを意識してオーブンで焼いたタイプも存在しますが、オリジナルはやはり揚げたタイプ。相性抜群のビールや炭酸飲料と一緒に食べるのが一般的です。

写真:ケイコ ソリーノ

ここでは、軽めのランチとして立ち寄れるお店をご紹介します。もちろん、夜も営業してるのでランチ&ディナーの両方に使えます。
バーリのメインストリートVittorio Emanuele通りに面した「MASTRO CICCIO」。ここのクラッシコは、1.5ユーロ。女性ならこれひとつでお腹いっぱいになります。
2019年にイタリアのTV番組「Food Advisor」で、バーリで一番美味しいパンツェロッティに選ばれました。
<MASTRO CICCIOの基本情報>
住所:Corso Vittorio Emanuele, 15, 70122, Bari
電話:+39-080-521-0001
定休日:なし
アクセス:Bari Centrale駅から徒歩15分

写真:ケイコ ソリーノ

交易で生まれた揚げポレンタ「ズガリオッツェ」

ポレンタとは、寒冷な山岳地帯で小麦の生産が難しかった北イタリアを代表する食べ物です。水やブイヨンを熱して、とうもろこしの粉を加えて練り上げたもの。
このポレンタが、なぜ南イタリアのバーリで定着しているのか?そもそも、バーリは港町。アドリア海を北上するとヴェネチアなど有名な貿易港に当たります。
昔からの海上交易で北と南の産物が入り混じり、このポレンタもバーリの街へ流れついてきました。

写真:ケイコ ソリーノ

バーリのポレンタは「ズガリオッツェ(単数ズガリオッツァ)」と呼ばれ、油で揚げるタイプ。
作り方はポレンタを冷まして、切って、揚げるだけ。表面は黄金色に輝き、塩がまぶしてあります。カリッっとした食感で塩味がとうもろこしの甘さを引き立て、飽きずに何切れでも食べられちゃいます。
通常は、紙袋に5〜6切れ入って1ユーロ程度。夜のバーリ旧市街では、この紙袋をお供に散策する観光客の姿をよく見かけます。

写真:ケイコ ソリーノ

ズガリオッツェは海岸沿いの屋台や、旧市街の個人商店から買うことができます。ただし、雨の日や家の用事があるときはお店が閉まることも。
そこで、確実に食べることができる美味しいお店をご紹介!バーリのオペラ劇場ペトゥルツェッリにほど近い「Panificio EL FOCACCIARO」。
ここのズガリオッツェは、ひと切れ20セント。お昼や夕方には常に満員の店内。近くの海岸通りで、アドリア海を目の前にベンチでいただくのがオススメです。
<Panificio EL FOCACCIAROの基本情報>
住所:Via Salvatore Cognetti 43, 70121, Bari
電話:+39-080-554-0998
定休日:日曜日
アクセス:Bari Centrale駅から徒歩15分

写真:ケイコ ソリーノ

ストリートフードは庶民の味

プーリアの州都バーリを代表する、昔ながらのストリートフードはいかがでしたか?
フォカッチャ、パンツェロッティ、ズガリオッツェ。それぞれ異なりますが、共通するのは庶民の味であること。お腹が空いたときに肩肘を張らずにパクッと口に入れる軽食です。賑やかなバーリ旧市街や周辺を訪れたときには、散策のお供にぜひ味わってください。
ひと昔前までバーリ旧市街は治安が良くないエリアとしてガイドブックにも紹介されていましたが、現在は観光化が進み、以前よりも落ち着いた街並みとなりました。ただし、どこの街でも共通することですが、夜の一人歩きには十分ご注意ください。
※2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
「MASTRO CICCIO」ホームページ
http://www.mastrociccio.it/
「Panificio EL FOCACCIARO」フェイスブックページ
https://www.facebook.com/pages/Panificio-El-Focacciaro-Di-Pino-Ambruoso/134033643310375

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
ケイコ ソリーノ

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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