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日産リーフG(FF)【試乗記】


誠実さが問われている

最大航続距離400kmをうたう新型「日産リーフ」に試乗。運転支援技術「プロパイロット」の搭載など、トピックに事欠かないニューモデルだが、やっぱり気になるのは“本当の”航続可能距離。540kmにおよんだテストドライブの結果を報告する。

バッテリーとモーターを改良

日産が電気自動車(EV)の普及に大きな役割を果たしたのは間違いのない事実だ。初代リーフが発売されたのは2010年12月で、量産EVとしては「三菱i-MiEV」に次いで早い。世界で約28万台を売り上げているのだから、EVのトップメーカーだ。最近になってEVを持ち上げ始めた新参者は敬意を払うべきだろう。7年の間に蓄積してきたノウハウが、これからの開発に生かされることになる。新型リーフに注目が集まるのは当然だ。

新型リーフを2日間にわたって試乗することができた。開催されるはずだったメディア向け試乗会が見送られたからである。これから大々的に新型リーフを売り出していこうというタイミングで、例の問題が発覚した。身から出たサビとはいえ、販売には痛手だろう。個別貸し出しになって日常使いの利便性を試すことができたのは、試乗する身にとってはありがたい。

新型のアピールポイントは、航続距離が大幅に伸びたことだ。日産ディーラーの店頭には、「航続距離拡大400km」という看板が目立つところに掲げられている。先代モデルは初期型が200kmで、改良によって228km、280kmと航続距離を向上させてきた。新型が300km台ではインパクトが薄いと考えて意地でもこの数字が欲しかったのだろう。

航続距離を伸ばすには、駆動用リチウムイオンバッテリーの容量拡大が欠かせない。新型は従来の24/30kWhから40kWhにアップした。単位面積あたりのリチウムイオンを高密度化したので、バッテリーサイズは変わっていないという。乗員や荷物のスペースは犠牲になっていないのだ。

モーターも大幅に改良されている。最高出力は150ps(110kW)、最大トルクは320Nm(32.6kgm)となっていて、旧型に比べてそれぞれ41ps(30kW)、66Nm(6.7kgm)の向上だ。EVの魅力のひとつが内燃機関にはないスムーズで力強い加速であり、モーターの強化は商品力向上に直結する。...

提供元:webCG

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