• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • 趣味
  • ボルボXC60 T5 AWDインスクリプション(4WD/8AT)【試乗記】

ボルボXC60 T5 AWDインスクリプション(4WD/8AT)【試乗記】


すべての中心に人がいる

デザインはもちろん、走りにおいてもライバルとは趣を異にする新型「ボルボXC60」。シャシーのチューニングから運転席まわりのインターフェイスに至るまで、すべてが丁寧に作りこまれたこのクルマの特徴をひとことで言い表すと……。

他とは一線を画す“引き算”のデザイン

小さいのから大きいのまで、スポーティーなタイプからラグジュアリーなやつまで、SUVは百花繚乱(りょうらん)。どれを選ぶか、亡くなったおばあちゃんから固く禁じられていた“迷い箸”をしてしまいそうになるけれど、この秋から日本への導入が始まったミドルクラスのSUV、ボルボXC60については、ほかのSUVと迷ったりしないのではないかと推測する。 まず、姿形が違う。「オラオラ!」とか「どけどけ!」といったマッチョな雰囲気を感じさせない、穏やかで頭の良さそうなたたずまいがこのクルマの持ち味だ。

ライバルとの差別化を図るために、各社とも押し出しを強める“盛る”方向の造形になっている。対してボルボXC60は、一歩下がった“引き算”のデザイン。 建築家の安藤忠雄さんは著書『建築手法』のなかで、北欧デザインの特徴をこんなふうにお書きになっている。 「極寒の地にある緊張感の中で、徹底した無駄を排しながらも、その光の扱い、素材のディテールと、空間造形において、常に人間的視点を中心に据えた、それらの建築のつくられ方に、強い感銘を受けた」

パッと見た印象はシンプルでありながら、じわじわと心に染みる美しさ。モンスターではなくフレンドだと感じさせる温かみ。こうしたXC60の造形を見ながら、安藤さんの一節を思い出した次第。

とはいえ、ただ引き算をしただけの造形でもない。後席ウィンドウのもうひとつ後ろ側の窓、いわゆるリアクオーターウィンドウの後端をキュッと引き上げてスポーティーさを演出したり、前後ドアの下部にサッと彫刻刀を走らせたようなラインを入れて躍動感を与えたり、細部まで気が利いている。控えめながら繊細な、趣味のいいデザインだ。

面白いのは、いざ走らせてみると、ステアリングホイールやアクセルペダルを介して感じるフィーリングが外観と共通していることだった。...

提供元:webCG

あなたにおすすめの記事

オリコントピックス