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中世の歴史を感じる散歩をしよう!クロアチア・ザグレブ!


クロアチアのザグレブは、中世から残る旧市街の建物が魅力的な街。街歩きをするだけで中世の雰囲気を味わうことができます。そして、街並みだけでなく、古くから市民の足として活躍しているとある世界一の乗り物や、日本では見ることができない100年以上前から続く時を知らせる伝統的な行事、おいしいグルメなど魅力たっぷり。
そんなザグレブの見どころを紹介します。

古くからの市民の足、世界一短いケーブルカーに乗ろう!

写真:LUI

旅行先で世界一や世界で唯一と聞けばやはり行きたくなってしまうもの。ザグレブにも世界一と呼ばれるものがあります。それはケーブルカー。その世界一のポイントは公共交通機関のなかで一番短い運行距離で、何とたった66m(世界一短いケーブルカーとしてギネス認定されています)しかありません。時間にしてほんの60秒ほどで駅から駅へと着いてしまうのです。実際に乗ってみて、登った距離と高さを実感しても、わざわざ乗る必要があるのか!?と突っ込みを入れざるを得ないぐらい。旅のいい思い出、話のネタになること間違いなしです。
なぜこんな短いケーブルカーがつくられたかというと、坂の下の町と上の町をお年寄りでも容易に行き来できるようにと設置されました。

写真:LUI

正直、びっくりするような急坂でもなく、わざわざ乗る必要があるのか?という感じもするのですが、1890年の開業時から今日まで、地元の方が多く活用しているれっきとした市民の足です。

19世紀から鳴り響く正午の号砲!ロトルシュチャク塔

写真:LUI

ケーブルカー駅(丘の上側)のすぐ、ロトルシュチャク塔(Kula Lotrscak)では、
一日たった一回、正午にだいぶ風変りな時を告げる音を鳴らします。

写真:LUI

ロトルシュチャク塔は13世紀にたてられた、街の見張り塔です。昔は隣にあった門を閉めるときに鐘を鳴らしていましたが、1877年以降はこの夕べに鳴らす鐘の代わりに、正午に大砲を鳴らすようになりました。
大砲を鳴らすところは間近で見ることができます。塔の最上部に大砲は設置されていて、ドライにデジタル音だけ鳴らされるといったわけでなく、実際に火薬を詰め、発砲して時を知らせます。
ガラス越しではありますが、大砲発射時の生々しい火薬のにおい、音の衝撃を肌身で感じられるので、一種のアトラクション的な楽しみもあります。心の準備をしていても、爆音が半端じゃないので、見学の際はご注意ください。

写真:LUI

塔が見張り台としての役割を果たしていただけあって、ここからの見晴らしは抜群です。近くの広場の様子や、眼下にクラシックな建物と遠くに近代的な高層ビルが見れるような時の移ろいを感じられる風景を楽しめます。

色合いがクロアチア!聖マルコ教会

写真:LUI

ガイドブックの中でも目を引くような、鮮やかでかわいらしい色彩の屋根瓦が特徴の聖マルコ教会は、ケーブルカーの丘の上側の駅からすぐの、聖マルコ広場にあります。
空の青とカラフルな屋根瓦が織りなす景色は異国情緒あふれる景色です。

写真:LUI

屋根を見てふと気付くことがあります。そう、クロアチアの国旗の色合いとそっくりなのです。それもそのはず、屋根のデザインは左がクロアチア王国、ダルマチア地方、スロヴォニア地方を表す紋章で、右がザグレブ市の紋章なのです。この屋根瓦のデザインは1880年に加えられたものです。
左の紋章の3つの顔はライオン、下の細長い動物のようなものはテンを表しています。

お腹がすいたら!外せない名物グルメを堪能!

写真:LUI

クロアチアは実はグルメ大国というのご存知でしたか?
海側の地区はアドリア海のシーフードが有名で、特にイカやタコを使った料理がおいしいです。対して内陸部は肉料理が発展していて、地域それぞれに有名料理がある、グルメでも注目すべき国なのです。一つの国の中でも近隣諸国(イタリア、ハンガリー、オーストリアなど)の影響を受けた、その土地ならではのひと皿が楽しめます。そのなかでもザグレブは、オーストリアとハンガリーの影響を受けた地域です。
有名料理はザグレブ風カツレツ(zagrebacki odrezak)です。これはオーストリアの影響を受けたといわれる一品で、豚肉や鶏肉をチーズとハムではさんで揚げた料理です。充実の肉感とそれに絡まるチーズの濃厚さが、がっつり好きにはたまりません。

写真:LUI

もう一品は、ハンガリーの影響を受けたピーマンの肉詰め(punjena paprika)です。クロアチアでは春夏によく食べられる料理で、パプリカの肉詰めをトマトソースで煮込んだものです。トマトの出汁と酸味が肉のうまみとマッチし、パプリカが味に深みを与えています。肉の重みを感じさせず、ペロッといけてしまいます。付け合わせはマッシュポテトが主流となっています。

街のシンボル!美しきザグレブ大聖堂

写真:LUI

ザグレブ大聖堂(Katedrala Marijina Uznesenja)は13世紀から18世紀にかけて建てられた大聖堂で尖塔の高さは105mになります。建築様式は1880年に修復されたネオゴシックの姿を今に残します。ここの大聖堂の珍しい点が、白い壁に囲まれていることで、これはオスマントルコから守るために造られたものです。守護聖人は聖マリアです。

写真:LUI

内部はステンドグラスも多く、床のタイル装飾も見どころの一つです。

写真:LUI

教会内の壁の一面にヨーロッパ圏では見慣れない文字が刻まれています。これは「グラゴール文字」と呼ばれるスラブ語圏最古の文字です。ロシア語等で使用される音素文字(アルファベット)の1つキリル文字の原型とも言われています。

終わりに

いかがでしたか?ザグレブは他にも失恋博物館やイリュージョン博物館といった異彩を放つ博物館があったり、ヨーロッパでもっとも美しい墓地と称されるミゴイ墓地があるなど、歩いて回りたい魅力がたくさんあります。ぜひ、中世を感じられる

■関連MEMO
クロアチア観光局HP
http://croatia.hr/ja-JP/Destinations/Regions/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%BF/%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%95%E5%B8%82

【トラベルjpナビゲーター】
LUI

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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