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2017ワークスチューニンググループ合同試乗会(前編:NISMO/無限編)【試乗記】


うれしい選択肢

日本メーカーのモータースポーツ活動を担う、NISMO/無限/TRD/STIが開発したチューニングカーに試乗。まず前編として、NISMOの手になる「GT-R」「ノート」「エクストレイル」と、無限のカスタマイズパーツを装着した「フィット」「ヴェゼル」の走りを報告する。

新車をしのぐ上質感 ――GT-R 2008年モデル ニスモパーツ装着車

「モータースポーツとスポーツドライビングの振興」を合言葉に、トヨタ、日産、ホンダ、そしてスバルという4つの国産メーカー直系のスポーツチューニングブランドによって構成される、「ワークスチューニンググループ」。その活動は、「コンペティションの世界ではライバル同士でも、アフターマーケットの世界では共に存在感をアピールすることでメリットが生まれる」という動機から行われているという。

そんな4社(TRD/NISMO/無限/STI)の合同試乗会が、昨年に続き今年も開催された。ところは関越道の月夜野インターチェンジから一般道で20分ほど山中に入った群馬サイクルスポーツセンター。タイトなコーナーとアップダウンが連続し、さらに荒れた路面とランオフエリアが皆無という、まさにリアルな峠道をほうふつとさせるステージだ。

まず試乗したのは、R35型日産GT-R。基本コンセプト構築の段階からサーキットで得られた知見を大胆に取り入れ、欧州のスーパースポーツカーに匹敵する性能を手に入れる一方、そんなライバルを大きく下回る価格を実現して世界を驚嘆させたモデルだ。

今回NISMOが持ち込んだのは、2007年から2010年に発売されたGT-Rの初期型を対象に、新車時以上の走りのポテンシャル実現させるための各種パーツを装着した車両である。

その基本は「S1メニュー」と呼ばれる、オーバーホールを含むエンジンチューニング。スペックについては、「中古車両のベースエンジンの状態がさまざまなため一概には言えないが、カムやターボ用アクチュエーターの変更などにより、最新の2017年モデルに相当する出力が得られると考えてもらってOK」との説明だった。

最新の「GT-R NISMO」並みのダウンフォース獲得を狙ったという各種エアロパーツは、「基本的な設計をGT500マシンの担当エンジニアが行い、その後日産のGT-Rデザインチームがまとめた」というもの。また、シャシー/サスペンションについては日常シーンでの快適性や、ワインディングロードと高速走行における爽快なテイストを追求し、2013年モデルで実施されたバージョンアップや、2017年モデル用スプリング/ダンパー、2017年モデル用純正タイヤを組み合わせたという。

そんなリファインが加えられた2008年式のテスト車で走り始めると、なるほどまず感じたのは生まれてから10年近い年月を少しも感じさせない“しっかり感”。もちろん、どこからも異音など聞こえることもなく、エンジンも絶好調だ。GT-Rでは2速までがメインとなるほど狭く、タイトな今回のコースでは正直、エアロパーツの効果までは実感できなかった。しかし、単に新車状態に戻すだけでなく、新車時以上のポテンシャルが望めるのは大きな魅力。荒れた路面をなめるように走るさまは、快適性を含めて、確かに新車時をしのぐ上質さが感じられるものだった。...

提供元:webCG

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