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ホンダN-BOX/N-BOXカスタム【試乗記】


すべてはママのため

ホンダのベストセラー軽乗用車「N-BOX」がフルモデルチェンジ。見た目はマイナーチェンジ? と感じさせるほどの小変更にとどまるが、新設計のプラットフォームやエンジンの採用など、中身はまるで別物といえるほどの進化を遂げている。その使い勝手をテストした。

キープコンセプトは見た目だけ

試乗に先立って行われた技術説明会で、「クルマから生活へ」というキーワードが示された。N-BOXは「NEW NEXT NIPPON NORIMONO」だった初代から、「N for Life」の2代目へ。“本当につくりたいのは、いいクルマじゃなく、いい生活”だとしていて、CMでもN-BOXに乗って豊かな生活を楽しむ人々の姿を描いている。キャンプのシーンにさり気なく写り込んでいるのは、ホンダのハンディータイプ蓄電器「LiB-AID E500」。N-BOXと同じ日に発売されたのは理由があり、車中泊なども視野に入れた新しいカーライフを提案しているのだという。

クルマに詳しくなければ、いや詳しくても、ひと目見て新型のどこが変わったのかに気づくのは簡単ではない。絵に描いたようなキープコンセプトである。2年連続で軽乗用車販売台数第1位に輝くヒット商品で、「N」シリーズ全体の累計販売台数172万台のうち109万台がN-BOXなのだ。イメージを一新するのはリスクが高すぎる。ただし代わり映えしないと受け取られる可能性もあるわけで、別パターンのCMでは「すべてが生まれ変わった」と強調し、約80kgの軽量化をアピールしている。

それはウソでも大げさでもなく、プラットフォームとパワーユニットを刷新するという気合の入ったフルモデルチェンジだ。初代が売れたことで、資金を大胆に投入する決断が可能になったのだろう。ターゲットは「20代〜40代の女性子育て層」と明確に規定されていて、技術的な細かい変更点に興味を示すとは思えないユーザーだ。結果として広いスペースと高いユーティリティー性能が得られることが肝要である。もちろんグッとくるルックスと上質なインテリアは不可欠で、安全装備もおろそかにはできない。

N-BOXの属するスーパーハイトワゴンというジャンルは、軽自動車の中でほぼ一貫して成長を続けている。2016年では全体の40.1%に達し、40.7%のハイトワゴンに肉薄した。N-BOX開発陣の「次世代ファミリーカーのスタンダードを狙う」という決意表明は本気なのだ。...

提供元:webCG

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