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夜が待ち遠しい!横浜「臨港線プロムナード」沿いは幻想的ライトアップの連続


赤レンガ倉庫を起点とする「臨港線プロムナード」は横浜の古き良き建築物を堪能できる500mほどの散策道です。特に夜景のライトアップは幻想的空間を演出し、連日多くの人で賑います。鉄道高架橋を利用したコースは地上とは違った景色を楽しむことができ、浜風と相まって高揚感を与えてくれます。横浜三塔をはじめとする夜景スポットは思わず時間を忘れ、見惚れてしまうほどの美しさです。当時の建築美も併せてご覧下さい!

昼間とは異なる世界感!「臨港線プロムナード」沿いは灯りのイリュージョン

写真:Isao Noguchi

「山下臨港線プロムナード」のスタートは、この二方面に分かれる分岐点です。日中ならば道標がよく見えるのですが、夜になると薄暗く、多くの人々でごった返しているので、見過ごしてしまう可能性があります。
夜の道標は、分岐点の先に輝く通称「クイーン」のライトアップです。この建物が見えたら左側の海沿いへと向かって下さい。

写真:Isao Noguchi

汽車道であったこの貨物線は1915年に開業し、貨物支線として「程ヶ谷」から 「東横浜」間の5.31kmを結びました。1987年に完全に廃線となり、現在に至っています。横浜博覧会の開催で、日本丸駅から山下公園駅まで気動車が一時運行されたことがありましたが、2002年に再整備されるまでは放置されていたのです。
高架下はブロックごとに淡い照明が灯り、レトロでノスタルジックな印象を与えます。高架上との景色の違いが、臨港線の歴史の流れを感じさせます。

写真:Isao Noguchi

遊歩道は港湾側に目を向ければ、恍惚と赤い灯が浮かび上がる赤レンガ倉庫をはじめ、クルーズ船が停泊する「大さん橋」が視界に飛び込んできます。行き交う観光船もイルミネーションが美しく、灯りのない海面に一際目立つ存在です。
官庁街方面は、「横浜三塔」を照らすライトがビルの隙間から垣間見え、レトロな雰囲気を醸し出しています。かつて「新港埠頭」と「山下埠頭」を結ぶ貨物線路だったこの散策コースは、時代を経て多くの人々に親しまれる夜景スポットへと姿を変えました。

まずは観ておきたい「赤レンガ倉庫」の夜景!通年を通したイベントも人気

写真:Isao Noguchi

横浜「赤レンガ倉庫」は、明治から大正時代の煉瓦造建築を改装した観光スポットです。国の模範倉庫として建設され、演劇やコンサートなどの公演が通年開催されています。また、レストラン・飲食、物販店などが50軒以上入る2号館では臨港エリアにちなんだグッズなども販売されています。
イベント広場では、毎年恒例となった「クリスマスマーケット」や屋外アイススケートリンク「Art Rink in 横浜赤レンガ倉庫」など、季節ごとに趣向を凝らしたイベントが催されています。

写真:Isao Noguchi

夜の赤レンガ倉庫は赤褐色にライトアップされ、昼間とは違った幻想的な雰囲気になります。横浜ランドマークタワーや観覧車「コスモクロック21」など、みなとみらいの夜景も眺めることができます。周辺には植樹された公園が広がり、のんびりと家族連れで過ごすのもお薦めです。

写真:Isao Noguchi

「横浜ベイブリッジ」や「大さん橋」方面に目を向けると、国際客船ターミナル越しに山下公園付近やマリンタワーが見えます。この地点からはいくつもの夜景スポットが重なるように観ることができ、港の夜景の醍醐味が一度に堪能できるのが魅力です。

周辺は夜景スポットの宝庫!「象の鼻パーク」はドラマロケ地の常連?

写真:Isao Noguchi

「象の鼻パーク」は開港150週年を記念してオープンした大さん橋に隣接した公園です。日中は遊覧船や大さん橋に停泊する旅客船を観ることができ、開放感にあふれた心地の良い場所です。
園内に設置されたスクリーンパネルは夜になると公園内を彩るライトアップとして幻想的な光景を生み出します。併設する「象の鼻テラス」にはカフェがあり、店先に赤く灯る看板は波止場の雰囲気を醸し出しています。

写真:Isao Noguchi

「象の鼻パーク」へ立ち寄るならば、この看板を目印に階段を下りてみましょう。高架下では若者がダンスの練習をしていたり、写真愛好家が夜景を撮影しています。
それ以外にもドラマのロケ地として使用されることが多く、『逃げ恥』や『母になる』など、「このシーンどこかで観たような…」と思ったら、このパークで撮影されている可能性大です。運が良ければ、ロケ班らしきスタッフが撮影の準備をしている光景が見られます。

写真:Isao Noguchi

こちらのアートは階段を降りてすぐに高架の柱に描かれた「横濱海岸通」という浮世絵のレプリカです。ライトアップの行われていない日中はアートの前を通り過ぎてしまう観光客も多いのですが、夜間になると一転、暗闇の中に鮮やかに浮かび上がる浮世絵は通行人を惹きつけます。
わざわざ観賞用のベンチも設けられているので、浜風に当たりながら、じっくり鑑賞してみると、当時の活き活きとした港町ヨコハマの様子が伝わってきます。

横浜夜景のシンボル的存在!「横浜三塔」は歴史を伝える重要文化遺産

写真:Isao Noguchi

山下臨港線プロムナードから官庁街へ進むと「日本夜景遺産」のひとつに選定されている「横浜三塔」が見えてきます。「横浜三塔」は通称、ジャック・キング・クイーンと呼ばれる横浜の歴史的建造物・三大ライトアップのことを指し、ジャックはこの三つの建造物のなかで1987年、最初に点灯が始まりました。国の重要文化財である時計の配された塔上部には、交差点を越えて光が延びています。
ライトアップで浮かびあがる煉瓦色の建物は、眺めているだけでモダンな古き良き時代へとタイムトリップさせてくれそうです。橙色の色彩効果は喜びや幸福感といった、ポジティブな印象を与えてくれます。ずっと眺めていても飽きないその姿は横浜ライトアップの筆頭格といって良いでしょう。

写真:Isao Noguchi

横浜税関、通称「クイーン」はイスラム寺院のような凛とした佇まいと、先端部の丸い曲線美から女性らしいイメージとして親しまれてきました。確かに「横浜三塔」のなかでもスリムで、ライトアップも先端部にスポットが絞られているので、建物の白さが際立ちます。
遠方からでも「クイーン」の存在感は優雅で、周辺に遮る建物がないことも美しさを引き立てています。名前の由来は当時、外国から来た船乗りたちが海から見える建物をトランプのカードになぞらえて付けたと言われています。きっと、船乗りたちには「クイーン」が最初に目に飛び込んできたのではないでしょうか。

写真:Isao Noguchi

1928年に竣工され、「キング」と称される数ある横浜の歴史的建造物の中でも代表的な建物です。威風堂々たるその外観からは武骨な印象を与えますが、夜になると一転、暖色のライトアップに包まれ一気に街の夜を彩ります。
神奈川県庁本庁舎として現在も使われており、「横浜ライトアップ巡り」のスポットとしては、必ず見ておきたい建築物です。また、これら三塔を全て巡るか、三塔を同時に見ると「願いが叶う」という都市伝説(横浜三塔物語)があり、横浜の人々がいかに愛着を持っているのかが伺い知れます。

演出効果抜群!どこを歩いても異国情緒を感じられる空間

夜の横浜市中区エリアは夜景の美しさでは群を抜きます。特に「みなとみらい21地区」周辺はどの方角に目を向けても、眩い景色が広がっています。夜景の人気スポットして、近代的なビル群の美しさもさることながら、「横浜三塔」に代表されるような重要文化財などの建築にも照明を行っていることが多くのファンを生み出している要因なのではないでしょうか?
ヨコハマの代名詞である「港街」を光によって表現し、その魅力を最大限に引き出しているのが「歴史」というのは先人たちの贈り物のような気がしてなりません。
また、ライトアップされた建築物の多くは今も市民によって利用されていることも注目すべきポイントです。日常生活で「現役」として活躍し、街の夜の表情としての一面も持ち合わせる姿に、文化の奥深さを感じ取ることができます。

■関連MEMO
横浜観光情報局
http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/tourism/courses/course.php?mid=m018

【トラベルjpナビゲーター】
Isao Noguchi

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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