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目指せ世界遺産!キリシタン文化を感じる長崎「南島原」


「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産登録を目指す「南島原市」。キリシタン文化の影響を受けた歴史の痕跡を数多く残しつつ、手つかずの自然や豊富な湯量の温泉で人々を惹きつけています。
熊本を対岸にのぞみ、フェリーでは30分ほどでアクセス可のロケーション。同じくキリスト教による発展と弾圧を経験した地、熊本「天草」と併せての観光もおすすめです。

コスプレもできる!新施設「有馬キリシタン遺産記念館」

写真:Nami Kita

平成26年にオープンしたての「有馬キリシタン遺産記念館」。キリスト教伝来から弾圧までの経緯や、歴史の教科書でおなじみ「島原・天草一揆」に関して改めて学ぶことができます。
わかりやすい館内説明に概要をまとめたビデオ上映。ジオラマなどを用いた当時の描写に、一揆に至るまでへの理解が深まります。自国の文化を守りつつ、異国のものを取り入れていくことは今も昔も人々に課せられた大きな課題。そんなことを考えるきっかけになるかもしれませんね。
<基本情報>
住所:長崎県南島原市南有馬町乙1395番地
電話番号:0957-85-3217
営業時間:9時〜18時

写真:Nami Kita

「有馬キリシタン遺産記念館」には当時コピー機などなかった時代に聖書を普及させるのに用いられた活版印刷機など珍しいものがたくさん展示されています。
中でも興味深いのは当時ではとても珍しかった南蛮衣装。ここでは小さな子供から大人まで、ケープを羽織っての撮影が楽しめます。当時の様子を描いた壁画の前での記念撮影はいかがですか。

島原の乱の舞台「原城」

写真:Nami Kita

日本最大の一揆「島原の乱」が行われた場所「原城」。一国一城制により廃城となったあとは倉庫のような役割を果たしていた場所でした。
天草四郎を代表として島原と天草の領民が集結し、厳しい取り立てを受けたことをきっかけに、幕府軍を相手に籠城します。約3カ月間にも及ぶ激しい戦いの末、徹底的に破壊された原城の跡からは一面に広がる有明海を眺めることができます。一揆に向けての話し合いがなされたといわれている談合島(湯島)を臨むお地蔵様の手には十字架が。三体のお地蔵様には諸説ありますが神父、天草四郎、四郎の母を表しているとも言われています。
この戦によりキリスト教を心の支えに多くの人が命を落としました。この地で覚悟を決め籠城していた人々に思いを馳せてみませんか。

原城温泉で、ほっと一息

写真:Nami Kita

散策に疲れたら立ち寄りたいのが原城跡から徒歩で10分ほどの場所にある「原城温泉 真砂」。有明海をのぞむオーシャンビューの大浴場は「美人の湯」として名高いナトリウム炭酸水素塩泉。快適な客室を有した宿泊施設でのんびりステイも可能ですが、地元では日帰り入浴や宴会場としても親しまれています。ゆったりとした無料の休憩室が設けられているのも嬉しいポイントですね。
売店では南島原の特産品や新鮮な地元の野菜を買うこともできますよ。
<基本情報>
住所: 長崎県南島原市南有馬町丁133
電話番号:0957-85-3155
アクセス:島原市内から約45分 長崎空港から約95分

写真:Nami Kita

真砂で是非試してみたいのが、島原地方の古くから伝わる郷土料理「具雑煮」。野菜、肉、魚などを煮込んだ雑煮に、丸餅を入れたものです。
島原の乱の際に、天草四郎らをはじめとした籠城軍がこれを食べていたといわれるのが起源。88日にもわたる戦をこれで乗り切ったという訳ですから、食べたら力が沸いてきそうですね。

美しい自然の中に残るキリシタン文明の足跡

南島原は、手つかずの自然にのどかな田園風景が広がる自然豊かな土地。美しい海に青々とした棚田が印象的です。であるからこそ、そんな風景の中に、セミナリヨ(初等教育)やコレジオ(高等教育)の跡地を目にすると不思議な気持ちになりますね。
これらはキリスト教布教のために作られた施設であり、当時8年もの歳月をかけて世界を旅した「天正遣欧少年使節」の4人も通っていた場所であるとのこと。
世界遺産に認定されたら、より多くの人々がこの地を訪れ今の日本に与えた彼らの影響を知るきっかけとなるかもしれませんね。

■関連MEMO
有馬キリシタン遺産記念館
http://www.city.minamishimabara.lg.jp/sekaiisan/page4810.html
原城温泉 真砂
http://www.harajoumasago.jp/

【トラベルjpナビゲーター】
Nami Kita

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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