• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • おでかけ
  • 最果ての地・アイルランド「アラン諸島」の絶景と古代遺跡

最果ての地・アイルランド「アラン諸島」の絶景と古代遺跡


日本から遠く西へ、ヨーロッパ大陸、グレートブリテン島を越えた先にアイルランドがあります。首都ダブリンからさらに西へ、ゴールウェイというアイルランド第3の都市からフェリー、または小型飛行機で渡った先にあるのがアラン諸島。大中小の3つの島々からなる有人島です。過酷な自然と闘い共に生きてきたアイルランドの生活の源流が今もそこにあります。“ここは世界の最果て”を感じられる絶景を見に出かけませんか。

アラン諸島最大の島「イニッシュモア島」へ

写真:ぐれい サクミ

アラン諸島は北大西洋に浮かぶ3つの島々。一番大きい島がイニシュモア島(ゲール語で大きいという意味)で、石灰質の岩盤で出来ており森や林はおろか大木の生えない荒涼とした世界です。こんなところに人が住めるの?と目を疑いたくなる島ですがなんと約5500年前から古代人が住んでいたと言われており、いまだに正確に解明されていない遺跡がたくさん残されています。イニッシュモア島へはゴールウェイから小型飛行機も飛んでいますが、一番お手軽な渡航方法はフェリーです。

写真:ぐれい サクミ

イニッシュモア島の人口は1841年2600人程あったという記録からどんどんと下降を続け現在は約800人。下降する人口とは逆にこの島を訪れる観光客は年々増加の一途をたどり年間25万人くらい。島は現地のゲール語だけでなく英語で標識がいたるところにあり分かりやすく観光できます。

写真:ぐれい サクミ

島はこのような石垣で囲まれた畑と牧草地が半分、あとの半分は岩盤に覆われています。大西洋から吹きつける強風で木々が育たない、木々が育たないから風が強い、とにかく雨の日も晴れの日も風が強い島です。帽子はひも付きの物を、雨もよく降りますが折りたたみ傘よりレインコートがおススメです。

絶景への道のりはレンタルサイクリングかミニバスツアー、または馬車がおすすめ

写真:ぐれい サクミ

イニッシュモア島は全長約14キロ、幅約3.8キロの細長い島です。天気が良ければウォーキングかサイクリングが最適。貸し自転車屋が村の中心に何軒もあります。島全体は一見平らに見えますが、道路は上がり下りの多い道。島にある2つの主な道路はコテージ・ロード(陸側)の方がよりアップダウンが多いです。コースト・ロード(海側)が子供や年配者には向いています。写真はコースト・ロード。

写真:ぐれい サクミ

体力に自信のない方、天気の悪い日にはミニバスがおススメ。埠頭にたくさんの車が待ち構えています。皆さん現地のドライバーさんで楽しく知識豊富なガイドを聞きながら効率よく島をまわれます。事前の予約も可能。グループ割引もあり良心的です。

写真:ぐれい サクミ

サイクリングやウォーキングの自信はないけど、アラン諸島の風を感じながら観光したい、という方におススメなのが馬車ツアー。カッポリカッポリ馬の蹄を聞きながらの島巡りは優雅なものです。一箇所だけの行き先を頼むのも、一日貸しきるのも交渉しだい。細やかでフレンドリーなサービスに参加者の満足度はかなり高いです。

ここが絶景ポイント!いざ約3000年以上前に造られた古代遺跡「ドン・エンガス」へ!

写真:ぐれい サクミ

ドン・エンガス(Dun Aonghasa)はケルト神話の神"エンガス"の砦という意味。高さ100メートルほどの断崖の上にある砦跡です。そこへの道のりは徒歩しかありません。麓のビジターズセンターから徒歩約20分程度のハイキング。入場料大人5ユーロ(2017年現在)が必要です。

写真:ぐれい サクミ

ドン・エンガスは北大西洋に面しており、定説では島を守るための要塞で古代人によって作られたとされています。しかし英国のストーンヘンジのように何か宗教的儀式のためではないかとか、もともと円形だったものが半分は海に崩れ落ちたものだとか、仮説はいろいろあり今も謎に包まれたままです。

写真:ぐれい サクミ

高所恐怖症の人は要注意!砦の先はロープも柵も何もなく、ただ大海原へ落ちるだけの断崖絶壁。風が強いので崖っぷちまでのぞきたい方は必ず腹ばいになってのぞいて下さいね。

時間と体力に余裕のある方は是非行ってみて!自然が作り出した驚異!秘境ポイント

写真:’The Worm Hole, Failte Ireland, Tourism Ireland, All rights reserved’

The Worm Hole(ザ・ワームホール)と呼ばれる秘境ポイントは断崖の下にあるプールです。あまりにも四角できっちりとした形なので人間が切り出したようですが、遺跡ではなく自然が偶然に作り出したたもの。しかも潮が引いているときにだけ現れ、潮が満ちでくると打ち寄せる大波にのまれますので注意が必要です。この写真はアイルランド観光局のものをお借りしていますが、実際は観光客がここで泳げることはまずありません。危険でもありこのプール際までおりてくる道が岩だらけで困難なため、ほとんどのガイドブックに載っていないほどでしたが、2012年「クリフ・ダイビング」世界大会がここザ・ワームホールで行われてから一気に世界的に有名な観光地になりました。

写真:ぐれい サクミ

その他にも、7つの教会跡(Sevens Churches)や世界一小さな教会の聖ベナン教会(Teampall Bheanain)など等、見所はたくさんある歴史深く、静かな島です。

小さな島の小さな村にお土産屋、お店も充実!

写真:ぐれい サクミ

島唯一のコンビニ「SPAR」。値段は離島のわりには本島とあまり変わりません。営業時間は9:00から18:00。日曜日は10:00から17:00。このお店から50メートルほど上がったところに島唯一の郵便局もあります。

写真:ぐれい サクミ

アラン諸島と言えばアランセーターが有名です。セーターは元々漁業の仕事着として防水と防寒を目的としたものでした。厚手で丈夫、縄状の凸凹がはっきりとした編み方が特徴的です。縄の模様は大漁を祈願したものとも、家族によって編み方が異なり海の遭難時に個人識別のためだったとも言われています。正真正銘、本物のアランセーターは是非ここで。

最果ての島「アラン諸島」でなにもない世界を楽しもう

ドン・エンガスの頂上から島を見ると平らな一枚岩にぽつぽつと箱のような家が小さく見える、荒涼たる世界です。それでもこのなにもない島に訪れる人は夏のハイシーズンで一日に1000人以上、冬の閑散期にも20〜30人はあります。それでだ多くの観光客を魅了する島。
夏場、人の多さを避けようを思う方は出来れば島に1泊して夕方からゆっくりまわるのをおススメします。アイルランドの夏は遅くまで明るいです。昼間12〜13時くらいがもっとも混み合います。
なにも無い、音が全部風に吸い込まれるような静かな島でぜひのんびりして下さい!

■関連MEMO
アラン諸島へのフェリー&バスツアー
http://www.aranislandferries.com/
ミニバスツアーFailte Bus Tour-Day Tours
http://www.failtebustour.com/tour.html
馬車(ポニー)ツアーThomas Faherty Tours
https://www.aranponytrap.com/
ドン・エンガス ビジターズセンターDún Aonghasa
http://www.aranislands.ie/visitor-center/

【トラベルjpナビゲーター】
ぐれい サクミ

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

あなたにおすすめの記事

オリコントピックス