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ポルシェ・パナメーラ スポーツツーリスモ【海外試乗記】


意欲的なチャレンジャー

ポルシェの4ドアサルーン「パナメーラ」から派生したワゴンタイプの新型車「パナメーラ スポーツツーリスモ」にカナダで試乗。既存のパナメーラとの違いを含め、その走りや使い勝手を報告する。

周到に考えられたデザイン

当時としてはまだ珍しかったプラグインハイブリッドシステムとの組み合わせで、パリのモーターショーに「パナメーラのワゴン」のプロトタイプが出展されたのは、2012年秋のこと。それからちょうど5年。いよいよ実車をテストドライブできる時がやってきた。

2017年3月のジュネーブモーターショーで正式発表された、パナメーラ第2のボディータイプであるこのパナメーラ スポーツツーリスモ(以下、スポーツツーリスモ)の全長とホイールベースは、既存の標準ボディー車と変わらず。ちなみに、ショーファードリブン用途も踏まえたロングボディー仕様は、現時点ではスポーツツーリスモには設定されていない。

「Bピラー以降を新設計した」と開発陣が語るスポーツツーリスモのボディーは、パナメーラよりもラゲッジスペースのローディングハイトを低めたり、容量そのものを後席使用時で20リッター、後席アレンジ時には50リッター増加させるなど、より高いユーティリティー性を確保すると同時に、「サルーン以上に個性豊かなルックスを求めるユーザーも意識した」というデザインをまとう。先ほど便宜的に“ワゴン”とは記してみたものの、開発陣としてはきっと、いま風に“シューティングブレーク”とでも紹介された方がうれしいのかもしれない。

そんなスポーツツーリスモのフロントセクションの造形が、既存のサルーンと同様なのは当然として、印象的な4灯式のブレーキランプを内蔵する横長のレンズや下部に「PORSCHE」のロゴを配した水平のライトストリップなど、新デザインが与えられたリアビューを構成する要素も、恐らくは「ファミリーらしさ」を強調するのが目的。意図的にサルーンと共通のイメージでまとめられている。

「カイエン」や「マカン」などの“新参者”と同様に、歴史ある「911」に最大限のオマージュがささげられるスポーツツーリスモ。拡大されたルーフを生かして「ポルシェ車で最大」というスライディングルーフを設定したり、その後端に2段階で動作するリトラクタブル式のアクティブスポイラーを搭載したりと、新たなトライへの意欲が見られるのも、このモデルが新市場を開拓すべく用意された挑戦者であることを象徴するかのようである。

ちなみにポルシェでは、「全パナメーラの中でスポーツツーリスモが占める割合は、グローバルで20%ほど。ヨーロッパでは30〜40%になる」と予想しているという。...

提供元:webCG

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