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警察の強圧的事情聴取、生徒の父が音声公開「レコーダーがなければ泣き寝入りだった」

東京地裁の司法記者クラブで会見する代理人の大谷恭子弁護士(右から二番目)ら

万引き事件への関与を否認していた当時中学3年の男子生徒2人に、警視庁高井戸署の警察官が自白を強要し、東京弁護士会が警告書を発した問題で、男子生徒2人の父親らが8月10日、東京地裁の司法記者クラブで記者会見を開いた。

会見では、警察官が事情聴取で「高校なんか行かせねぇぞ、おめぇ。やってやんぞ。とことんやってやんぞ、おめぇ」などと声を荒げる音声を公開した。

音源はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=1fIp1nMCzhQ

●2時間にわたる強圧的な事情聴取

2人は万引き事件を起こした別のクラスメイトが、今回の男子生徒2人にそそのかされて起こした旨を供述していたことから、2015年12月に高井戸署への出頭を求められた。そこで「お前高校行かせねえよお前。どうすんだよ、認めねえのか」などと2時間に渡って強圧的な事情聴取を受けた。

2人が2016年4月12日に東京地検に特別公務員暴行陵虐罪で刑事告発したところ、事実を調査した警視庁から「違法な取り調べがあったことは明らかで、嫌疑もなかった。このようなことがなされたことは遺憾である」などと謝罪されたという。謝罪を受け、その後刑事告発は取り下げた。

●弁護士「もっとも危険な取り調べだ」

代理人の大谷恭子弁護士は会見で「今回の事案は、2人になんら嫌疑がない。第三者の供述によって、全く犯罪事実がない人間を引き込むというのは、刑事司法の上でもっとも警戒しなければいけない危険な取り調べだ。自白さえ取れればおしまいだと言ったことは許しがたい事態だ」と厳しく批判した。

ICレコーダーで録音していた男子生徒(当時15歳)の父親によると、警察官が自宅に来た際に対応した母親が、警察官の強圧的な態度に不安を感じたため、念のため事情聴取の際にICレコーダーを持たせることにしたという。「事情聴取が終わった後、息子がボイレコを指差して、『ここに入ってる、俺やっていない』と言葉にならない声で話したことを鮮明に覚えている。もしボイスレコーダーがなければ泣き寝入りせざるを得なかったと思うと、いたたまれない」と再発防止を求めた。

もう一人の生徒(当時14歳)の父親も、「罪を犯したことを前提に捜査が行われたことが、市民として非常に怖い。もう2度とこう言ったことが起きないようにしてほしい」と訴えた。

(弁護士ドットコムニュース)

提供元:弁護士ドットコムニュース

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