スバルはこうでなくちゃ
商品力を高めるべく、大幅改良が施された「スバル・レヴォーグ」「WRX S4」「WRX STI」。シンメトリカルAWDとターボエンジンが組み合わされた走り自慢の3モデルだが、実際に触れてみると、走り以外にも随所に“スバルらしさ”が見受けられた。
似ていないけど実は兄弟
静岡は修善寺のサイクルスポーツセンターで、レヴォーグとWRXシリーズの試乗会が開かれた。5月下旬から7月初めにかけてマイナーチェンジが発表された、いずれもシリーズ最新モデルだ。試乗会といっても、1周5kmの自転車レース用周回路を1台2周というチョイ乗りだったので、試乗記としてまとめられるほどの経験はできなかったが、スバルのアツいエンジニアの話が聞けて、新型アイサイトの新機能も一部体験できた。
そもそもレヴォーグとWRXという、キャラの違うクルマのイベントをなぜ一緒にやるのか。実はこの2台、もともと「インプレッサ」がベースのプロジェクトだから、開発スタッフがかなりオーバーラップしているのだという。インプレッサはまったく別チームだが、レヴォーグとWRXは見た目の似ていない兄弟、みたいな認識が社内にはあるらしい。中川家みたいなものか。
今回、レヴォーグはスバルいわくビッグマイナーチェンジ相当の変更である。主要な機構的リファインのひとつは、あまり評判のよくなかった乗り心地に改善の手が加えられたことである。サスペンションストロークの延長やダンパー減衰力の最適化、あるいはリアスタビライザーの直径を細くしたり、ピローボールをゴムブッシュにデチューン(?)したりするなど、細かな見直しが図られている。...