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リサーチ後のアウトプットで気を付けたい10のこと


『アナリストが教えるリサーチの教科書 自分でできる情報収集・分析の基本』を上梓した、アナリストの高辻成彦さんに聞く、ビジネスリサーチの基本とは? 連載第8回では、ビジネスリサーチの結果をまとめるにあたって、文章表現で気をつけたいことついてご紹介します。

1.主張すべき論点を絞る

リサーチする際に陥りがちなのが、言いたいことが増えてしまうことです。
これは、調べごとをしていると、詳しくなる項目が増えるためです。
しかし、主張したい論点が拡散してしまうと、伝えるべき論点がピンぼけします。
伝えたい結論を先に考え、そこへ導くための論証をつないでいく、という流れに話をまとめることが重要です。

2.知っている情報を
すべては盛り込まない

第2に留意したいことは、知っている情報のすべてを使わないことです。
理想は、自分で調べて知っている情報を100とすると、そのうちの20くらいを使ってまとめ、残り80は質疑応答用に使う、くらいがちょうど良いバランスでしょう。

3.難解な用語を避ける

第3に留意したいことは、難解な用語を極力避けることです。
専門用語ばかりが並ぶと、知らない人は読んでも理解できません。
最初は理解しようと思って読みはじめても、途中で読み続ける意欲を削がれて、最後まで読まれずに終わってしまいがちです。

4.重複表現を避ける

第4に留意したいことは、重複表現を避けることです。
重要な内容を強調する場合、あえてくり返す、という方法もありますが、基本的には重複する表現は使わない方がいいでしょう。

5.文章は短く区切る

第5に留意したいことは、文章を短く区切ることです。
読み手にとって、長い文章は読みにくいです。
できるだけ単文で区切る方が、読み手の頭に入りやすいので、短いフレーズで文章を書くことを心がけましょう。

6.見解と事実は分ける

第6に留意したいことは、見解と事実を分けることです。
リサーチした内容が、確実な開示情報のあるものなのか、自分が調べた結果から類推されることなのか、をきちんと切り分ける必要があります。

7.用語を統一する

第7に留意したいことは、用語を統一することです。
同じことを述べるにも、用語が複数ある場合があります。
複数の表現が使われると、違うことを説明しているように受け取られるリスクが生じますから、同じことを述べる際には、統一した用語を使いましょう。

8.引用の出所を明記する

第8に留意したいことは、引用の出所を明記することです。
市場シェアや市場規模などの数値情報や、見解を引用する場合には、必ず出所を明記しましょう。

9.引用データを統一する

第9に留意したいことは、引用データの出所の統一です。
市場規模を調べる場合には、異なる出所のデータを用いてしまうと、データの連続性が損なわれます。そこで、出所を一つに統一しましょう。

10.読み手や聞き手の知りたいことを優先する

第10に留意したいことは、読み手・聞き手の知りたいことを優先することです。
本来、報告書やプレゼン資料を作る目的は、読み手や聞き手が知りたいことを充足するためです。
しかし、リサーチを進めるうちに、読み手・聞き手の知りたいことからずれてしまうことがあるため、注意が必要です。
もし、調べても直接的な情報が得られないようであれば、「見解」として述べるようにしましょう。

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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