高い人気もうなずける
新型へとフルモデルチェンジした「スバルXV」。新開発の2リッターエンジンを搭載した最上級グレード「2.0i-S EyeSight」に試乗し、スバルの人気クロスオーバーの実力と、従来モデルからの進化のほどを確かめた。
見えないところが変わった
富士重工の、じゃなくって、スバルの人気SUV、XVが5年ぶりにフルチェンジした。
といっても、カタチは変わっていない。識別点は、リアライトが切れ長になったことだが、素人目に新旧の違いはわからない。こんなに変わらなくて大丈夫なのかと、ひとごとながら心配になるほどである。
ボディーサイズもほとんど変わっていない。立体駐車場に収まる1550mmの全高は同一だ。「ホンダ・ヴェゼル」「マツダCX-3」「トヨタC-HR」といったライバルと比べると、もともとXVはちょっと大柄だから、これ以上、大きくする必要はないということだろう。
しかし、カタチや大きさは変わらなくても、車台は新世代のSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)に刷新された。新たに1.6リッターが加わり、メインの2リッターエンジンも直噴化された。見えないところで変わったのが、今度のXVといえる。
1.6リッターとの2本立てになり、新型の月販目標台数は2200台に増えた。このところ路上でXVが目立つようになったなあと思ったら、「インプレッサ」シリーズとそう変わらない計画台数である。
ちなみに、アメリカのNo.1スバルは「フォレスター」で、月に1万5000台近く売れる。「XVクロストレック」(XVの北米名)はその半分とはいえ、大したものだ。そんなふうに販売ではすっかり米国メインのメーカーになり、社名も横文字に変わったのに、“こころ日本にあらず”のグローバル企業とは思われないのが、スバルのおもしろいところだ。
今回試乗したのは、2.0i-S EyeSight。本体価格267万8400円の一番高いXVである。...